ベルサイユの薔薇

2002年11月26日 旅行
その昔、姉の影響で再放送の「ベルバラ」を見てたことを思い出した。「くさむらに〜♪名も知れず〜」まだ歌えたりする。

そんなイメージが強かったので、ベルサイユ宮殿には薔薇が咲き誇っているのかと思っていた。アニメのイントロでも薔薇に絡まったオスカルの絵があったような記憶がある。華やかで、艶やか。加えて棘のある少し危険なイメージ。

全然違いました。

宮殿の建物自体は、それはそれは巨大で壮麗だったけれども、少し匂いが鼻に付く。当時、パリの街中と違って田舎のベルサイユでは、財政難もあってか下水道の整備が進まず、衛生状態はあまりよろしくなかったらしい。

ちょっと歴史を実感したのは「床」。多くの部分が板張りだった。それはバチカンの宮殿などと比較して多少荘厳さに欠けるのだが、以前はやはり大理石張りの美しいものだったそうだ。それが何故、板張りに?

フランス革命の際に、ベルサイユ宮殿に乱入(?)した市民が大理石を剥がして持っていってしまったのが理由。その他、調度品などもあまり残っておらず、ガランとした印象が強い。

薔薇は咲いていなかった。10月という季節要因もあるが、ここの緯度では普通薔薇は育たないのだ。ベルサイユに薔薇はなかった。

しかし当時はアフリカから船便でベルサイユまで届けさせていたらしい。当然100本送っても長い船旅の間に枯れてしまって、花として鑑賞に堪えられるのはその内1、2本。つまり貴族しか手にできない、宝石よりも貴重な花だったのだ。

マリーアントワネットやオスカルは持っていることに不自然さはないが、アンドレが薔薇の花束を持つことは不可能だったことになる。

ま、そんなシーンがあったかどうか、全く覚えていないのだけれど。

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