カスタムというには大げさだけど、現段階でノーマルにプラスしたものを列挙してみる。
・リアフェンダー
・トップケース
・サイドパニア
・ETC
・レーダー(ダカールから流用)
・グリップ
・シガーソケット
今後は車とバイク兼用で購入したナビ(nv-u35)をいかに取りつけるかが課題。
あと計画中なのが、
・ヘルメットロックの装着
・(後から必要性を感じたのだけど)ヒートプロテクター
・バグスターのタンクカバー(バックはダカールのが使える)
余裕があれば、
・ナックルガード
・HIDヘッドライト
そこまで必要性は感じていないものの一応…
・マフラー
・センタースタンド
でもまあ、今でもツーリングバイクとして必要にして十分な装備を有しているんだけどね、欲は尽きないもんですな。
・リアフェンダー
・トップケース
・サイドパニア
・ETC
・レーダー(ダカールから流用)
・グリップ
・シガーソケット
今後は車とバイク兼用で購入したナビ(nv-u35)をいかに取りつけるかが課題。
あと計画中なのが、
・ヘルメットロックの装着
・(後から必要性を感じたのだけど)ヒートプロテクター
・バグスターのタンクカバー(バックはダカールのが使える)
余裕があれば、
・ナックルガード
・HIDヘッドライト
そこまで必要性は感じていないものの一応…
・マフラー
・センタースタンド
でもまあ、今でもツーリングバイクとして必要にして十分な装備を有しているんだけどね、欲は尽きないもんですな。
とうとう納車の日を迎えたムルティ。イタリアンレッドが輝いています。
結局M400とF650GSを手放して、この1台に集約した形になりました。ええ、賛否両論あるのは存じております。BMWの方がよかったんじゃねぇの?ええ、僕もそう思います。F800GSなんかが街を走っていると、胸の中にちょっとザワザワした何かが吹きぬけます。
ただ、それでも前々から好きだったこのバイク。愛嬌のある顔、スリムなボディ、トップケースとサイドパニアをくっ付けた旅バイクとしての適性。そして「こんな派手なバイク、30代でしか乗れないわよ」との嫁の言葉。新型のハイスペックにも興味はあるが、2007年から僕を待っていた丸っこいムルティに決めたのでした。
07年から売れなかったのは、ただ人気がないだけじゃないかって?
ええ、それがなにか?
ショップの在庫整理に乗せられただけじゃないかって?
ええ、それがなにか?
あえて不人気車に乗るなんて、ひょっとしてドMなんじゃないの?
ええ、それがなにか?
いいの、好きなんだから!
結局M400とF650GSを手放して、この1台に集約した形になりました。ええ、賛否両論あるのは存じております。BMWの方がよかったんじゃねぇの?ええ、僕もそう思います。F800GSなんかが街を走っていると、胸の中にちょっとザワザワした何かが吹きぬけます。
ただ、それでも前々から好きだったこのバイク。愛嬌のある顔、スリムなボディ、トップケースとサイドパニアをくっ付けた旅バイクとしての適性。そして「こんな派手なバイク、30代でしか乗れないわよ」との嫁の言葉。新型のハイスペックにも興味はあるが、2007年から僕を待っていた丸っこいムルティに決めたのでした。
07年から売れなかったのは、ただ人気がないだけじゃないかって?
ええ、それがなにか?
ショップの在庫整理に乗せられただけじゃないかって?
ええ、それがなにか?
あえて不人気車に乗るなんて、ひょっとしてドMなんじゃないの?
ええ、それがなにか?
いいの、好きなんだから!
一般的に試乗というと、近所を適当に乗って長くても30分で帰ってくるようなもんだろう。購入検討中のムルティでありえない試乗をさせてもらった。
ちょうど仕事にかこつけて、出張を兼ねた行程は鹿児島―博多間の約300km。時間にして約4時間。往復だから結局その倍は走ることになる。これって試乗かしら?そんな疑問を呈しつつ、とりあえず走りだす。そうそう、保険も一時的にディーラーさんがかけてくれた。ありがたや。
まだ100kmも走っていない車両なので、「回転数は5000以下に抑えてね」との店長の言葉を胸に刻みつつ、ギアをちょこまか変えつつのんびり走る。しかしリッターバイクだからかもしれないけど、低速(低回転域)がものすごく不安定で、4000くらい回さないと気持ちよくならない。逸るムルティを「どうどう」と抑えながら走るのは結構骨がいる。というよりちょっとストレスが溜まると言った方がいいかもしれない。
そんなこんなで、あまりスピードは出してないけど、加速の伸びと高速安定性、リズミカルなサウンドは、やっぱり1100CCの余裕とイタリアっぽい空気を醸し出す。ま、そう感じることを予想して店長も貸してくれたんだろうな。これで「やっぱ買わない!」って言ったらどうするんだろうと、ちょっと意地悪な想像をしてみたりもする。
帰りはえびのから霧島に抜けるワインディングを流す。僕はお世辞にも上手いとは言えないライダーだけど、コーナーでは今までよりも自然に曲がれる印象があった。ムルティのおかげかな?
ちょうど仕事にかこつけて、出張を兼ねた行程は鹿児島―博多間の約300km。時間にして約4時間。往復だから結局その倍は走ることになる。これって試乗かしら?そんな疑問を呈しつつ、とりあえず走りだす。そうそう、保険も一時的にディーラーさんがかけてくれた。ありがたや。
まだ100kmも走っていない車両なので、「回転数は5000以下に抑えてね」との店長の言葉を胸に刻みつつ、ギアをちょこまか変えつつのんびり走る。しかしリッターバイクだからかもしれないけど、低速(低回転域)がものすごく不安定で、4000くらい回さないと気持ちよくならない。逸るムルティを「どうどう」と抑えながら走るのは結構骨がいる。というよりちょっとストレスが溜まると言った方がいいかもしれない。
そんなこんなで、あまりスピードは出してないけど、加速の伸びと高速安定性、リズミカルなサウンドは、やっぱり1100CCの余裕とイタリアっぽい空気を醸し出す。ま、そう感じることを予想して店長も貸してくれたんだろうな。これで「やっぱ買わない!」って言ったらどうするんだろうと、ちょっと意地悪な想像をしてみたりもする。
帰りはえびのから霧島に抜けるワインディングを流す。僕はお世辞にも上手いとは言えないライダーだけど、コーナーでは今までよりも自然に曲がれる印象があった。ムルティのおかげかな?
さて、バイクをどうしましょう?
2010年3月15日 バイク3月にモンスターの車検、イカくん(BMW F650GSダカール)の譲渡問題、両車の冬籠り中に発生した錆だのリアブレーキのスカスカ具合など、今の2台体制をどうしよっかと考えるいい機会がやってきた。
とりあえず黄色のモンスターをショップに持ち込む。車検どうしましょうかね~なんて話してたら、店内に赤いムルティストラーダ(以下、ムルチ)が…思わず「モンスターを下取りに出したらいくら?」と店長に聞いてみた。
そこそこいいお値段で取ってもらえるみたい。5年半乗ったM400だけど、1年ごとの値落ちを考えると年5万程度。それにしちゃ楽しませてもらったかな。ま、My FirstBIKEだから、手放すのは本当に惜しいんだけど、新たな一歩を踏み出すのだ!
お店のムルチは07式で20kmしか走っていない、いわゆる新古車。昔からこの奇抜かつユーモラスなスタイルが気に入っていた僕は、むずむずと欲しいオーラが体中から発散されるのを自覚する。
モンスターを預けて、じっくり考えることにした。モデルチェンジ前だし、スタイルには好き嫌いあるし。当然、嫁の意見も聞かなきゃだしね。
変なバイクなんだけどね、やっぱりこのバイクが好きなんです。
とりあえず黄色のモンスターをショップに持ち込む。車検どうしましょうかね~なんて話してたら、店内に赤いムルティストラーダ(以下、ムルチ)が…思わず「モンスターを下取りに出したらいくら?」と店長に聞いてみた。
そこそこいいお値段で取ってもらえるみたい。5年半乗ったM400だけど、1年ごとの値落ちを考えると年5万程度。それにしちゃ楽しませてもらったかな。ま、My FirstBIKEだから、手放すのは本当に惜しいんだけど、新たな一歩を踏み出すのだ!
お店のムルチは07式で20kmしか走っていない、いわゆる新古車。昔からこの奇抜かつユーモラスなスタイルが気に入っていた僕は、むずむずと欲しいオーラが体中から発散されるのを自覚する。
モンスターを預けて、じっくり考えることにした。モデルチェンジ前だし、スタイルには好き嫌いあるし。当然、嫁の意見も聞かなきゃだしね。
変なバイクなんだけどね、やっぱりこのバイクが好きなんです。
今年はドカとイカの車検の年。ダブルでやってくると金銭的にもキツイ。ドカちゃんは3月にディーラーで車検を終えたが、タイヤ交換などを含めて10万円以上かかった。半年以上乗っていなくて、バッテリーが上がってしまったイカくんは、いったいいくらかかるのやら。
バッテリー上がりで不動となったイカくんは、近所のバイク屋さんで車検をお願いすることになった。キーを回してもうんともすんともいわないバイクを押すこと5分。若いオニイチャンが経営するお店に到着。見積もりを取ってもらうと「う~ん、バッテリー込みで6万くらいっすかね」
うお、安っ。そりゃ、安かろう悪かろうじゃ困るけど、車検の大部分は技術料。ディーラーさんは高いんだなぁと実感。結局バッテリーとサービスの整備を含めて6万3千円。この不景気&なにかと物入りの年末に、とても助かったのでした。
今回の車検で、イカくんにシガレットソケットを取り付けようと依頼したら、既にそのものが付いていたという事実・・・
やっぱ、借り物だわな。でもそうは言っても、もっと整備も含めてバイクのことを知らなきゃいけないなと痛感しました。
バッテリー上がりで不動となったイカくんは、近所のバイク屋さんで車検をお願いすることになった。キーを回してもうんともすんともいわないバイクを押すこと5分。若いオニイチャンが経営するお店に到着。見積もりを取ってもらうと「う~ん、バッテリー込みで6万くらいっすかね」
うお、安っ。そりゃ、安かろう悪かろうじゃ困るけど、車検の大部分は技術料。ディーラーさんは高いんだなぁと実感。結局バッテリーとサービスの整備を含めて6万3千円。この不景気&なにかと物入りの年末に、とても助かったのでした。
今回の車検で、イカくんにシガレットソケットを取り付けようと依頼したら、既にそのものが付いていたという事実・・・
やっぱ、借り物だわな。でもそうは言っても、もっと整備も含めてバイクのことを知らなきゃいけないなと痛感しました。
ヘルメット欲しい・・・
2008年4月26日 バイク
GWのツーリングに向けて、バイク用品を探しにショップをはしご。KUSHITANIでは、コーヒーまでご馳走になった。ここでメッシュのジャケットにひと目惚れするも、75,600円という破格の値段にあえなく断念・・・
次にmomo designのヘルメットが置いてあるお店へ。相変わらず格好いいと言うか、かわいいと言うか。今使っているのはAraiのジェットのヘルメット。4年の月日が過ぎても、まぁ不満は全くないんだけどね、ただ今度のツーリングには新しい気持ちで出かけるのも悪くないんじゃないかと・・・
ヘルメットとしての機能性を重視しながらも、デザインはシンプルかつスタイリッシュ。イタリア製のデザインはウチのドカちゃんにも通ずるところがあって、さぞかし似合うんじゃないかと・・・
ええ、僕には似合うかどうかはわかりませんよ。あくまでバイクとヘルメットがベストのマッチングゥゥ〜
エド・はるみで落としてしまいました。すいません。
ちなみにエド・はるみさんは大学の先輩だということが、最近判明しました。
し〜らくも、なぁびグゥゥゥ
次にmomo designのヘルメットが置いてあるお店へ。相変わらず格好いいと言うか、かわいいと言うか。今使っているのはAraiのジェットのヘルメット。4年の月日が過ぎても、まぁ不満は全くないんだけどね、ただ今度のツーリングには新しい気持ちで出かけるのも悪くないんじゃないかと・・・
ヘルメットとしての機能性を重視しながらも、デザインはシンプルかつスタイリッシュ。イタリア製のデザインはウチのドカちゃんにも通ずるところがあって、さぞかし似合うんじゃないかと・・・
ええ、僕には似合うかどうかはわかりませんよ。あくまでバイクとヘルメットがベストのマッチングゥゥ〜
エド・はるみで落としてしまいました。すいません。
ちなみにエド・はるみさんは大学の先輩だということが、最近判明しました。
し〜らくも、なぁびグゥゥゥ
欲しいバイク。DUCATIのムルティストラーダ。
決算ということで、かなりお買い得価格が提示されたとき、少なからず心が動いた。これで旅に出たら、さぞ楽しかろう。オーリンズのフロントフォーク、HIDのヘッドライト、パニアケースも取り付けて・・・
でも、でも高いんだよぉぉ〜。いくら割引きしてもらったとしても軽く100万円を超える価格には、そりゃ躊躇するって。
結局いろいろな判断を総合すると、答えはひとつしかない。
はい、買えませんよ。どーせ僕には買えませんよ。
そうだよ、僕にはイカがいるじゃないか。まだ僕のバイクじゃないけど、イカがいるじゃないか。
ごめんなさい、ディーラーさん。宝くじが当たったら迷わず購入しますので。
決算ということで、かなりお買い得価格が提示されたとき、少なからず心が動いた。これで旅に出たら、さぞ楽しかろう。オーリンズのフロントフォーク、HIDのヘッドライト、パニアケースも取り付けて・・・
でも、でも高いんだよぉぉ〜。いくら割引きしてもらったとしても軽く100万円を超える価格には、そりゃ躊躇するって。
結局いろいろな判断を総合すると、答えはひとつしかない。
はい、買えませんよ。どーせ僕には買えませんよ。
そうだよ、僕にはイカがいるじゃないか。まだ僕のバイクじゃないけど、イカがいるじゃないか。
ごめんなさい、ディーラーさん。宝くじが当たったら迷わず購入しますので。
結婚式のお祝いを頂いた鹿児島の親戚に、式を挙げた仙台の名産品を贈ることにした。仙台の老舗百貨店「藤崎」で、笹かま+長茄子漬け+萩の月という豪華?3点セットを購入。ただ住所が判らなかったため、一旦自宅に送ってから改めて郵送しようと思っていた。
16日に発送して、鹿児島に到着したのが25日。彼女が心配して賞味期限を調べてみたら、笹かまはなんと28日。明日送っても賞味期限前日か当日の到着となる。
おいおい、もうちょっと気を利かせてくれよな。ひと通り文句を言ってみたけれど、当然期限が延びるものでもない。さて、どうしたものか・・・
そこでひらめいた。そうだ、バイクがあるじゃないか!
姶良の親戚の家までバイクなら30分で行ける。現在時刻は8時前。9時過ぎに鹿児島市内で用事があるけれど、十分往復できるだろう。親戚宅に電話を入れてみたら在宅しているという。
思い立ったら行動は早かった。イカにトップケースを取り付け、荷物を載せる。久しぶりのバイク。さあ、行くぜ。
10号線まで電車通りを進む。ここまではいいペース。バイクの長所を活かしつつ、信号で停まる度に前に出る。磯庭園の前では一車線のトロトロした流れにイライラしながらも、警察らしき人たちを横目に「遅くてよかった」と胸を撫で下ろす。
二車線になって、一気にアクセルを開ける。街灯が少ない暗い道にビビリながら、なんとかラインをトレースしていく。昼間ならば右手に桜島が雄大な姿を見せているだろう。今は対岸のうっすらとした街明かりが、ぼんやりと浮かんでいる。
風が身体を切る。あぁ、これだよ。これがバイクなんだよなぁ。車では決して味わえないスピード感と緊張感、そして疾走感。
30分ぎりぎりで親戚宅に着く。上がっていきなさいよ、という言葉を丁重にお断りして帰路を急ぐ。9時過ぎの用事にもなんとか間に合った。
今の仕事クビになったら、バイク便で食っていけるかな?嫁に頑張ってもらって、僕はバイクに乗って小銭を稼ぎながら悠々自適。それもいいなぁ。
だめ?
16日に発送して、鹿児島に到着したのが25日。彼女が心配して賞味期限を調べてみたら、笹かまはなんと28日。明日送っても賞味期限前日か当日の到着となる。
おいおい、もうちょっと気を利かせてくれよな。ひと通り文句を言ってみたけれど、当然期限が延びるものでもない。さて、どうしたものか・・・
そこでひらめいた。そうだ、バイクがあるじゃないか!
姶良の親戚の家までバイクなら30分で行ける。現在時刻は8時前。9時過ぎに鹿児島市内で用事があるけれど、十分往復できるだろう。親戚宅に電話を入れてみたら在宅しているという。
思い立ったら行動は早かった。イカにトップケースを取り付け、荷物を載せる。久しぶりのバイク。さあ、行くぜ。
10号線まで電車通りを進む。ここまではいいペース。バイクの長所を活かしつつ、信号で停まる度に前に出る。磯庭園の前では一車線のトロトロした流れにイライラしながらも、警察らしき人たちを横目に「遅くてよかった」と胸を撫で下ろす。
二車線になって、一気にアクセルを開ける。街灯が少ない暗い道にビビリながら、なんとかラインをトレースしていく。昼間ならば右手に桜島が雄大な姿を見せているだろう。今は対岸のうっすらとした街明かりが、ぼんやりと浮かんでいる。
風が身体を切る。あぁ、これだよ。これがバイクなんだよなぁ。車では決して味わえないスピード感と緊張感、そして疾走感。
30分ぎりぎりで親戚宅に着く。上がっていきなさいよ、という言葉を丁重にお断りして帰路を急ぐ。9時過ぎの用事にもなんとか間に合った。
今の仕事クビになったら、バイク便で食っていけるかな?嫁に頑張ってもらって、僕はバイクに乗って小銭を稼ぎながら悠々自適。それもいいなぁ。
だめ?
最近乗る頻度が高かったのは、昨年塗り替えたドゥカティ。黄色の車体がひと際美しい(かなり自己満足)上に、スポーツ性が高く「バイクに乗っている」感が強いためだ。
GWには九州ツーリングを行う予定で、今回は彼女も一緒。去年の四国、一昨年の東北はソロだったので、初のペアツーリングとなる。大型免許を持っていない彼女が必然的に400CCのドゥカティモンスター。僕はもう一台のBMW F650(通称イカデビル)を駆る。
カバーを外し、いざセルを回してみると、キュル、キュルという断末魔を最後に、ウンともスンとも言わなくなった。あ、やっちまった。一切セルも回らない状態、そうバッテリー上がりだ。
よく考えてみると今年になって一度も乗ってないや。ドカばっかり可愛がっていたからなぁ。隣で見ていたイカくんのささやかな反抗なのかもしれん。でもたかがバッテリー、充電すりゃいいだけの話だ。
しかし、そんな軽い考えが大甘だったことにすぐ気付かされた。まずバッテリーそのものが見当たらない。外から見回しても、シートを外してみても、どこに存在するかもわからない。こりゃ、お手上げだわ。途方に暮れつつも、こんな時のために加入しているJAFに電話。大きなトラックですぐ駆けつけてくれた。
JAF隊員の方と一緒になってバッテリー探し。あれでもない、これでもないと悪戦苦闘する内に、ようやく前方カウル下に発見!しかし電気系統を雨などから保護するためか奥の方にあり、しかもカウルを外さないことには充電できないという事実も発見。しかたなく、一個一個ネジを外していく。
やっとバッテリーが姿を現した。ここまでくれば、ゴールはすぐそこだ。電極を繋ぎ、セルを回してみると・・・
かかった!弱々しいながらも、「ドコドコ」とシングル独特のエンジン音が規則的に響く。しばらく回しておけば充電されるだろう。この後、1〜2時間くらい走りに行ってもいいかな、なんて思いながら、カウルを組み立て直す。この車種は初めて、と言っていたJAF隊員さんもホッとした表情を見せる。共同戦線を張り、難敵を倒した達成感が僕らを包む。所要時間は2時間近く。いやぁ、苦労したわ。
丁重にお礼を述べ、書類にサイン。「なんかあったら、また呼んでください」と言い残し、基地へと戻っていった。年会費払っててよかった。ありがとう、JAFさん。
さて、シートを取り付けたら終了だ。とっととやってちょっくら出掛けようかとした矢先、ひとつの部品を発見した。シートを外すレバーが収納されている小物入れ的なスペースの蓋。これはバイクのカギで開け閉めするものなので、一旦エンジンを止めないことには装着できない。
既に30分以上はアイドリングをしている。エンジンを止めても、もう一回再始動するくらいの充電はできているだろう。電気溜まってくれ〜、溜まってくれ〜と願いを込めつつアクセルを吹かす。閑静な住宅街にイカの咆哮が響き渡る。しばらく唸らせておいて、もういいかなという頃合でエンジンを切った。
蓋を閉め、再始動を図る。祈るような気持ちでキーを右に回し、セルスイッチを押す。
キュル、キュル・・・沈黙。
・・・イカデビルの心臓は鼓動しなかった。
また分解することを考えると面倒になって、BMWのショップに電話。翌日引取りに来てもらい、結局バッテリーを交換することになった。18,500円也。ツーリング前に痛い出費だが、出先で止まることを考えるとしょうがない。イカくんのことを少し知ることができたし、彼の拗ねてた気持ちも収まるだろう。
頼むからGWは機嫌よく走って下さいな。
GWには九州ツーリングを行う予定で、今回は彼女も一緒。去年の四国、一昨年の東北はソロだったので、初のペアツーリングとなる。大型免許を持っていない彼女が必然的に400CCのドゥカティモンスター。僕はもう一台のBMW F650(通称イカデビル)を駆る。
カバーを外し、いざセルを回してみると、キュル、キュルという断末魔を最後に、ウンともスンとも言わなくなった。あ、やっちまった。一切セルも回らない状態、そうバッテリー上がりだ。
よく考えてみると今年になって一度も乗ってないや。ドカばっかり可愛がっていたからなぁ。隣で見ていたイカくんのささやかな反抗なのかもしれん。でもたかがバッテリー、充電すりゃいいだけの話だ。
しかし、そんな軽い考えが大甘だったことにすぐ気付かされた。まずバッテリーそのものが見当たらない。外から見回しても、シートを外してみても、どこに存在するかもわからない。こりゃ、お手上げだわ。途方に暮れつつも、こんな時のために加入しているJAFに電話。大きなトラックですぐ駆けつけてくれた。
JAF隊員の方と一緒になってバッテリー探し。あれでもない、これでもないと悪戦苦闘する内に、ようやく前方カウル下に発見!しかし電気系統を雨などから保護するためか奥の方にあり、しかもカウルを外さないことには充電できないという事実も発見。しかたなく、一個一個ネジを外していく。
やっとバッテリーが姿を現した。ここまでくれば、ゴールはすぐそこだ。電極を繋ぎ、セルを回してみると・・・
かかった!弱々しいながらも、「ドコドコ」とシングル独特のエンジン音が規則的に響く。しばらく回しておけば充電されるだろう。この後、1〜2時間くらい走りに行ってもいいかな、なんて思いながら、カウルを組み立て直す。この車種は初めて、と言っていたJAF隊員さんもホッとした表情を見せる。共同戦線を張り、難敵を倒した達成感が僕らを包む。所要時間は2時間近く。いやぁ、苦労したわ。
丁重にお礼を述べ、書類にサイン。「なんかあったら、また呼んでください」と言い残し、基地へと戻っていった。年会費払っててよかった。ありがとう、JAFさん。
さて、シートを取り付けたら終了だ。とっととやってちょっくら出掛けようかとした矢先、ひとつの部品を発見した。シートを外すレバーが収納されている小物入れ的なスペースの蓋。これはバイクのカギで開け閉めするものなので、一旦エンジンを止めないことには装着できない。
既に30分以上はアイドリングをしている。エンジンを止めても、もう一回再始動するくらいの充電はできているだろう。電気溜まってくれ〜、溜まってくれ〜と願いを込めつつアクセルを吹かす。閑静な住宅街にイカの咆哮が響き渡る。しばらく唸らせておいて、もういいかなという頃合でエンジンを切った。
蓋を閉め、再始動を図る。祈るような気持ちでキーを右に回し、セルスイッチを押す。
キュル、キュル・・・沈黙。
・・・イカデビルの心臓は鼓動しなかった。
また分解することを考えると面倒になって、BMWのショップに電話。翌日引取りに来てもらい、結局バッテリーを交換することになった。18,500円也。ツーリング前に痛い出費だが、出先で止まることを考えるとしょうがない。イカくんのことを少し知ることができたし、彼の拗ねてた気持ちも収まるだろう。
頼むからGWは機嫌よく走って下さいな。
モンスターが再入院した。黄色に塗り替えて、キャブも一度ばらして組み替えて、ちょっといじったイエローのモンスター、略して「いえもん」が、またもや入院の憂き目に遭ってしまった。
昨年末から、以前修理したはずのリアパーツ(ブレーキランプとウィンカーが付いたカーボンパーツ)がぐらぐらと今にも外れそうな危うさ。なかなか時間が取れなかったが、ようやくショップに持ち込んだ。
すると「2〜3日預からせてもらってもいいですかぁ」とのこと。エンジンはすこぶる調子がいいだけに、遠くへ行きたい気持ちが募る。早く戻ってこいよ〜。
ドカが退院したら、イカ(BMW F650ダカール)と一緒にツーリングに出掛けよう。鹿児島→熊本(天草も)→長崎→佐賀→福岡→大分→宮崎→鹿児島。
行くぞ!九州一周だ!
昨年末から、以前修理したはずのリアパーツ(ブレーキランプとウィンカーが付いたカーボンパーツ)がぐらぐらと今にも外れそうな危うさ。なかなか時間が取れなかったが、ようやくショップに持ち込んだ。
すると「2〜3日預からせてもらってもいいですかぁ」とのこと。エンジンはすこぶる調子がいいだけに、遠くへ行きたい気持ちが募る。早く戻ってこいよ〜。
ドカが退院したら、イカ(BMW F650ダカール)と一緒にツーリングに出掛けよう。鹿児島→熊本(天草も)→長崎→佐賀→福岡→大分→宮崎→鹿児島。
行くぞ!九州一周だ!
「もんくろ」→「いえもん」
2006年11月30日 バイク
DUCATIモンスターが退院した。入院前は、少しメタリックが入った黒の引き締まったスタイルの「もんくろ」だったが・・・
帰ってきた姿は、見た目の印象を一変させた。少し濃い黄色とタンクとカウルの中心を貫く黒のライン。白文字に黒で縁取られたレトロ調の「DUCATI」の文字・・・
すげ〜よ、カッコいいよ〜、いえもん!!
色を塗り替えただけで、こんなにも違うものか?全く別のバイクになったみたいだ。スパルタンなビキニカウルも黄色に塗っただけで、なぜか可愛く見えてしまう。落ち着いたイエローはイタ車っぽい味を醸し出してるし。むふふ〜
ハンドルも彼女仕様で、少しアップのものに替えた。すっかり彼女のバイクになってしまう懸念もあるが、見てるだけでも格好いいのよ。
キャブを組み替えてもらったにも関わらず、エンジンの始動性が悪いのは相変わらずだけど、やんちゃなイタ車ということで許してあげたくなるのが不思議だ。
う〜ん、早くこいつでツーリング行きて〜
帰ってきた姿は、見た目の印象を一変させた。少し濃い黄色とタンクとカウルの中心を貫く黒のライン。白文字に黒で縁取られたレトロ調の「DUCATI」の文字・・・
すげ〜よ、カッコいいよ〜、いえもん!!
色を塗り替えただけで、こんなにも違うものか?全く別のバイクになったみたいだ。スパルタンなビキニカウルも黄色に塗っただけで、なぜか可愛く見えてしまう。落ち着いたイエローはイタ車っぽい味を醸し出してるし。むふふ〜
ハンドルも彼女仕様で、少しアップのものに替えた。すっかり彼女のバイクになってしまう懸念もあるが、見てるだけでも格好いいのよ。
キャブを組み替えてもらったにも関わらず、エンジンの始動性が悪いのは相変わらずだけど、やんちゃなイタ車ということで許してあげたくなるのが不思議だ。
う〜ん、早くこいつでツーリング行きて〜
彼女がバイクでコケた。身体がなんともなかったのは幸いだったけど、ドカモンがダメージを一身に受けた。
ハンドルは曲がり、タンクは凹み、ステップが折れた。ビキニカウルにヒビが入り、ウィンカーに傷が付いた。動揺している彼女に代わって僕がバイク屋まで運んでいった。
タンクは板金で修理可能。その他のパーツも修復か交換で十分元通りになるみたいだ。よかったよかった。しかし店長曰く「この黒のメタリックは特殊な色なので、結構かかりますよ」。板金後の塗装にお金と時間がかかるとのこと。
うーん・・・ちょっと悩んだ末に、他の色への塗り替えについて聞いてみた。あっさり「できますよ」と回答が。このつや消しの黒も気に入っていたけど、この際いっそ気分転換も兼ねて塗っちまおう!と決心した。
色はDUCATIによくある淡い黄色ではなく、店頭にたまたま置いてあったSPORTの少し濃い目のオレンジがかった黄色を指定した。黒のラインも入れてもらって、ロゴも細い文字にして、ハンドルも彼女が乗りやすいようにアップのものに換えて・・・
おそらく次に再会する時には、すっかり変身したモンスターになっているはずだ。濃黄色のドカモンに跨る自分の姿を想像するだけで嬉しくなってしまう。早く出来上がってこないかな。
結構目立つよなぁ、きっと。
ハンドルは曲がり、タンクは凹み、ステップが折れた。ビキニカウルにヒビが入り、ウィンカーに傷が付いた。動揺している彼女に代わって僕がバイク屋まで運んでいった。
タンクは板金で修理可能。その他のパーツも修復か交換で十分元通りになるみたいだ。よかったよかった。しかし店長曰く「この黒のメタリックは特殊な色なので、結構かかりますよ」。板金後の塗装にお金と時間がかかるとのこと。
うーん・・・ちょっと悩んだ末に、他の色への塗り替えについて聞いてみた。あっさり「できますよ」と回答が。このつや消しの黒も気に入っていたけど、この際いっそ気分転換も兼ねて塗っちまおう!と決心した。
色はDUCATIによくある淡い黄色ではなく、店頭にたまたま置いてあったSPORTの少し濃い目のオレンジがかった黄色を指定した。黒のラインも入れてもらって、ロゴも細い文字にして、ハンドルも彼女が乗りやすいようにアップのものに換えて・・・
おそらく次に再会する時には、すっかり変身したモンスターになっているはずだ。濃黄色のドカモンに跨る自分の姿を想像するだけで嬉しくなってしまう。早く出来上がってこないかな。
結構目立つよなぁ、きっと。
スカラベオ250GT
2006年9月5日 バイクビックスクーターには全く興味がない僕が、ひと目で惚れたバイクです。ドカともBMWとも似ても似つかないけれど、ものすごく惹かれてしまうのは、僕が歳を取ったからでしょうか?
だって、街を走るビックスクーターに少しのデリカシーも感じないんだよね。そりゃ楽でしょーよ。だけどさ、バイク乗りの誇りを持とうよ、なんて思ってしまう。
でも。
デリカシーというか、それ以上に気品溢れるスタイル。
デビルレッドの落ち着き払ったカラーリング。
実用性に長けたトップボックス。
16インチを履き160kmまで刻まれているメーター。
走りもいいそうで・・・
あー、欲しいぃ〜〜。
なんて雑誌をニヤニヤ読んでいると、彼女が目ざとく発見する。
僕が
「これいいよね〜。絶対女の子が乗ってもかわいいよ。半分出すから買わない?」
て言ったら、数秒の間を置いて、
「・・・買わない」
だって。
アプリリアさん、もうちょっと安くして下さい。
だって、街を走るビックスクーターに少しのデリカシーも感じないんだよね。そりゃ楽でしょーよ。だけどさ、バイク乗りの誇りを持とうよ、なんて思ってしまう。
でも。
デリカシーというか、それ以上に気品溢れるスタイル。
デビルレッドの落ち着き払ったカラーリング。
実用性に長けたトップボックス。
16インチを履き160kmまで刻まれているメーター。
走りもいいそうで・・・
あー、欲しいぃ〜〜。
なんて雑誌をニヤニヤ読んでいると、彼女が目ざとく発見する。
僕が
「これいいよね〜。絶対女の子が乗ってもかわいいよ。半分出すから買わない?」
て言ったら、数秒の間を置いて、
「・・・買わない」
だって。
アプリリアさん、もうちょっと安くして下さい。
大型二輪の卒検通りました!途中で時間オーバーすることもなく、卒検も一発。これ以上ない形で取れたので、かなり嬉しいです。
これで愛車のドカを手放すことになるのかは未定。ツテがあるF650も捨てがたい、というか積極的に乗りたいし。でも2台持つのもなぁ、経済的にきびしいかな。
しかし、卒検は緊張しましたわ。失敗が許されない(別に命を取られるわけじゃないんだけど)雰囲気の中で、いつもの実力が出せるかどうか。普段は経験しない緊張感は、決して不快ではないけど。まぁ、受かったから言えることだね。
これで愛車のドカを手放すことになるのかは未定。ツテがあるF650も捨てがたい、というか積極的に乗りたいし。でも2台持つのもなぁ、経済的にきびしいかな。
しかし、卒検は緊張しましたわ。失敗が許されない(別に命を取られるわけじゃないんだけど)雰囲気の中で、いつもの実力が出せるかどうか。普段は経験しない緊張感は、決して不快ではないけど。まぁ、受かったから言えることだね。
The Long and Winding Road
2005年4月16日 バイク傍から見るときっとバタバタした走りだったのだろう。初めてのWindingは、牡鹿半島を縦断するコバルトライン。海が左右交互に広がっていく。夕方前の海辺の風はやたらに冷たかったけれど、繰り返し訪れるコーナーで身体を倒していると、本能的な何かが目を覚ましてくるのが解る。
視線をコーナーの先に向け、自分で制御するというよりはバイクが自然に曲がってくれるのをサポートする感覚。ブラインドの向こうを想像しながら、アクセルを開ける。
陳腐な例えだが、人生もこんな曲がりくねった道の繰り返しで、落ちている小石に転びそうになったり、パッと開けた視界に美しいものが見えたりするのだろう。
西日が射してきた。オレンジのバイザーから見える景色は常に夕焼けのようなのだが、殊更強調された長い波長の光が僕を照らす。後ろには彼女が車で走っている。ブルーの車体も橙に色づいているのかもしれない。
こんなショボイ運転だけど。
先がわからない道だけど。
きっとその先にあるものは明るい光が射していると信じて。
だから付いてきて欲しいんだ。
視線をコーナーの先に向け、自分で制御するというよりはバイクが自然に曲がってくれるのをサポートする感覚。ブラインドの向こうを想像しながら、アクセルを開ける。
陳腐な例えだが、人生もこんな曲がりくねった道の繰り返しで、落ちている小石に転びそうになったり、パッと開けた視界に美しいものが見えたりするのだろう。
西日が射してきた。オレンジのバイザーから見える景色は常に夕焼けのようなのだが、殊更強調された長い波長の光が僕を照らす。後ろには彼女が車で走っている。ブルーの車体も橙に色づいているのかもしれない。
こんなショボイ運転だけど。
先がわからない道だけど。
きっとその先にあるものは明るい光が射していると信じて。
だから付いてきて欲しいんだ。
仙台の春は遅い。全国ネットでは東京の桜満開を伝えているが、まだ梅の花が開いているぐらいで春本番とはまだ言い難い。家から見える山はまだ白い化粧を施しているし、暖房を入れる日だってある。楽天イーグルス観戦も寒さ対策が必須だ。
ただ、ここ2、3日は暖かい。陽気に誘われるように、僕は愛車に跨った。冬場は火を入れるのも一苦労するドカのエンジンも、春の気配に一発始動。いつもこれくらい素直ならいいのに。ま、その気まぐれもかわいいんだけど。
冬装備で出かけたので、全く寒さを感じない。まずは郵便局へ不在郵便を取りに行く。爽快に風を切って、と言いたいところだが、春の交通安全運動期間中なのでおとなしめにアクセルを開ける。泉中央付近での事故を横目に、基幹の郵便局まで約10分。通知票も印鑑も持ってます。
「次、お待ちのお客様どうぞ」
さすがは郵政公社、お客様ときたか。サービス向上に努めてるな。と思ったのもつかの間、待てども待てども荷物(郵便物)が出てこない。カウンター越しに、よく言えば「かわいい・純朴」悪く言えば「田舎っぽい」女の子が一生懸命探しているのが見える。時間は過ぎていき、僕の後から来た人たちが次々に郵便を受取っていく。
「お客様、配達日時指定の電話をなさいましたか」
しないさ。してたら郵便局まで出向きません。
「すいません。見つかりませんでした。しっかり探しますので、後ほどお電話いたします」
今まではしっかり探してなかったのかなぁ、と邪推する。クロネコヤマトで「荷物がありません」という事態が想定されるだろうか?ないよな、きっと。扱う量の違いもあるだろうけど、やっぱり郵政民営化は必要なんじゃない?と思った瞬間でした。がんばれ!平蔵!
バイクで「ツーリング・マップル東北」を買いに本屋に行く途中、電話がかかってきていた。その間10分。
「ちゃんと探してりゃ見つかってたんじゃないの」と、着信履歴に掛け直すとやっぱり郵便局。
「その件に関して私は伺っておりませんので、後ほど掛け直します。お客様の電話番号を教えて頂けませんか」
トホホ(死後もとい死語)・・・
怒る気にもなりません。お役所的であるのは仕方がない。だって国家公務員扱いなんでしょ。でもこれからの時代、お役所気質からの脱却にはどうすればいいか、彼らはもう一度考える必要がある。
結局、純朴受付ガールから電話が掛かってきて、見つかったことを知らされる。僕はもう一度郵便局に足を運ぶ。恐縮している純朴ちゃんを責めるつもりはないけど、なんか釈然としない。うぅ〜。
矛先は物欲に向かって迸った。バイク用メッシュジャケット16.000円お買い上げ。
4号バイパスを春風を感じながら走る。風は優しく、そして厳しく僕を包む。
渋滞さえなければね。
ただ、ここ2、3日は暖かい。陽気に誘われるように、僕は愛車に跨った。冬場は火を入れるのも一苦労するドカのエンジンも、春の気配に一発始動。いつもこれくらい素直ならいいのに。ま、その気まぐれもかわいいんだけど。
冬装備で出かけたので、全く寒さを感じない。まずは郵便局へ不在郵便を取りに行く。爽快に風を切って、と言いたいところだが、春の交通安全運動期間中なのでおとなしめにアクセルを開ける。泉中央付近での事故を横目に、基幹の郵便局まで約10分。通知票も印鑑も持ってます。
「次、お待ちのお客様どうぞ」
さすがは郵政公社、お客様ときたか。サービス向上に努めてるな。と思ったのもつかの間、待てども待てども荷物(郵便物)が出てこない。カウンター越しに、よく言えば「かわいい・純朴」悪く言えば「田舎っぽい」女の子が一生懸命探しているのが見える。時間は過ぎていき、僕の後から来た人たちが次々に郵便を受取っていく。
「お客様、配達日時指定の電話をなさいましたか」
しないさ。してたら郵便局まで出向きません。
「すいません。見つかりませんでした。しっかり探しますので、後ほどお電話いたします」
今まではしっかり探してなかったのかなぁ、と邪推する。クロネコヤマトで「荷物がありません」という事態が想定されるだろうか?ないよな、きっと。扱う量の違いもあるだろうけど、やっぱり郵政民営化は必要なんじゃない?と思った瞬間でした。がんばれ!平蔵!
バイクで「ツーリング・マップル東北」を買いに本屋に行く途中、電話がかかってきていた。その間10分。
「ちゃんと探してりゃ見つかってたんじゃないの」と、着信履歴に掛け直すとやっぱり郵便局。
「その件に関して私は伺っておりませんので、後ほど掛け直します。お客様の電話番号を教えて頂けませんか」
トホホ(死後もとい死語)・・・
怒る気にもなりません。お役所的であるのは仕方がない。だって国家公務員扱いなんでしょ。でもこれからの時代、お役所気質からの脱却にはどうすればいいか、彼らはもう一度考える必要がある。
結局、純朴受付ガールから電話が掛かってきて、見つかったことを知らされる。僕はもう一度郵便局に足を運ぶ。恐縮している純朴ちゃんを責めるつもりはないけど、なんか釈然としない。うぅ〜。
矛先は物欲に向かって迸った。バイク用メッシュジャケット16.000円お買い上げ。
4号バイパスを春風を感じながら走る。風は優しく、そして厳しく僕を包む。
渋滞さえなければね。
風が冷たいことは当然予想していた。12月の仙台、しかも日が暮れてしばらくたった夜の9時。首の辺りが開いているジェットタイプのメットは、容赦なく冷気を顔に叩きつける。
なんでこんな寒い夜に僕はバイクに乗っているのだろう。手袋をしていても指先はかじかみ、ブーツを履いていても感覚が麻痺してくる。傍から見ると「馬鹿」としか形容できないだろう。
しかし、なぜか心地よいのだ。身体的にはストイックであるが、精神的にはどこか充足した部分もある。零下に届こうかという冷気を切り裂くようにアクセルを開けると、僕は確かにアドレナリンの分泌とマゾ的とも言える快感を感じているのだ。
タンクを膝でグリップして、松島に向かうカーブで身体を倒す。車では感じることのない、バイク乗りだけが知っている世界がそこにある。
でもやっぱり寒い・・・
なんでこんな寒い夜に僕はバイクに乗っているのだろう。手袋をしていても指先はかじかみ、ブーツを履いていても感覚が麻痺してくる。傍から見ると「馬鹿」としか形容できないだろう。
しかし、なぜか心地よいのだ。身体的にはストイックであるが、精神的にはどこか充足した部分もある。零下に届こうかという冷気を切り裂くようにアクセルを開けると、僕は確かにアドレナリンの分泌とマゾ的とも言える快感を感じているのだ。
タンクを膝でグリップして、松島に向かうカーブで身体を倒す。車では感じることのない、バイク乗りだけが知っている世界がそこにある。
でもやっぱり寒い・・・
一ヶ月の苦労は報われるのか?
2004年9月23日 バイク走り出しは順調。心配していた雨も上がり、路面も少し乾いてきた。これでもか、という程しっかり確認しながら加速、車線変更などをこなす。右折して踏切。もちろん一時停止なのだが、ここでやってしまった。少しバランスを崩し、右足を着いてしまったのだ。あ、やべーなと思ったが、気を取り直して先に進む。即停止にはならなかったし、大丈夫だろう。
S字も急制動も一本橋も順調に経過。次は得意とは言えないスラローム。慎重にアプローチして、切り返しとともにアクセルを開ける。練習時の切れはなく、鈍重ながらもパイロンを縫っていく。タイムは相当遅かったものの、なんとか乗り切った。ここで調子付いた僕は、残りの課題はあまり苦もなくクリアしていった。
終了直後の教官の言動や右足着地以外は大きなミスはしていない筈なので、きっと大丈夫だろうという自信はあった。しかし不安はつきないもので、合格発表までの空白の2時間ばかりを緊張しながら、そして半ば退屈しながら待った。
結果は・・・合格!卒検に落ちると講習代と再検定料で1万円以上多くかかることもあって、1回で受かることは自分的に至上命題であったのだ。しかしなにより素直に単純に嬉しかった。
僕は合格したその足で、バイクショップに向かった。これから東北に冬が訪れるとともに、バイクも冬眠となってしまう。冬が来る前に、一刻も早く自分のバイクで街を走りたい。その衝動はとても抑えられなくなっていたのだ。
狙っているのはDUCATIモンスター400。廉価版のダークだがつや消しブラックの車体は流麗なスタイルが更に引き締まって見え、ビキニカウルも僕に「買ってくれよ」と囁きかける。
まずは免許センターで免許を交付してもらわねば。すぐ乗れるようにDUCATI資金の調達に努めることにしよう。
しかし、このバイク高いよ・・・
S字も急制動も一本橋も順調に経過。次は得意とは言えないスラローム。慎重にアプローチして、切り返しとともにアクセルを開ける。練習時の切れはなく、鈍重ながらもパイロンを縫っていく。タイムは相当遅かったものの、なんとか乗り切った。ここで調子付いた僕は、残りの課題はあまり苦もなくクリアしていった。
終了直後の教官の言動や右足着地以外は大きなミスはしていない筈なので、きっと大丈夫だろうという自信はあった。しかし不安はつきないもので、合格発表までの空白の2時間ばかりを緊張しながら、そして半ば退屈しながら待った。
結果は・・・合格!卒検に落ちると講習代と再検定料で1万円以上多くかかることもあって、1回で受かることは自分的に至上命題であったのだ。しかしなにより素直に単純に嬉しかった。
僕は合格したその足で、バイクショップに向かった。これから東北に冬が訪れるとともに、バイクも冬眠となってしまう。冬が来る前に、一刻も早く自分のバイクで街を走りたい。その衝動はとても抑えられなくなっていたのだ。
狙っているのはDUCATIモンスター400。廉価版のダークだがつや消しブラックの車体は流麗なスタイルが更に引き締まって見え、ビキニカウルも僕に「買ってくれよ」と囁きかける。
まずは免許センターで免許を交付してもらわねば。すぐ乗れるようにDUCATI資金の調達に努めることにしよう。
しかし、このバイク高いよ・・・
卒検は雨だった。
会社は午後半休を取り、勇躍教習所に向かう。翌日から旅行に行くというのに天気はぐずついたまま、雨は時折激しくアスファルトを叩く。車のフロントガラスを動くワイパーを眺めながら、僕は危機感に駆られていた。
別に晴れの日だけを狙って教習所に通っていたわけではないが、僕は雨の日に運転した経験がない。したがって課題である急制動14mも、スリッピーな路面も想像の域を出ない。
卒検の待機している間に雨は止んだ。ラッキーかもしれない。しかし待機場所である教室には誰一人として他の人がやってこない。どうやら受けるのは僕一人らしい。係りの人に呼ばれて、覚悟を決めた。
一階には教官が待っていた。その横に男性が座っていて、その人も検定を受けるようだ。しかし自動二輪ではなく、オートマ限定からマニュアルも運転できるような限定解除を目指しているようで、異種でありながら二人いっぺんに受けることに。自動車のコースも一緒に回る。順番は先に限定解除、次が二輪、僕の番だ。
先に限定解除を受けた教習生の人は、あまり上手ではなかった。それがかえって僕の自信に繋がった。バイク小屋でヘルメットを被り、ブーツを履き、手袋をはめる。さぁいよいよ卒業検定だ。コースは第二。どちらかと言えば苦手な方だが、ここまできたらあまり関係ない。
少し小雨がぱらつく中、僕はCB400のエンジンをかけた。
会社は午後半休を取り、勇躍教習所に向かう。翌日から旅行に行くというのに天気はぐずついたまま、雨は時折激しくアスファルトを叩く。車のフロントガラスを動くワイパーを眺めながら、僕は危機感に駆られていた。
別に晴れの日だけを狙って教習所に通っていたわけではないが、僕は雨の日に運転した経験がない。したがって課題である急制動14mも、スリッピーな路面も想像の域を出ない。
卒検の待機している間に雨は止んだ。ラッキーかもしれない。しかし待機場所である教室には誰一人として他の人がやってこない。どうやら受けるのは僕一人らしい。係りの人に呼ばれて、覚悟を決めた。
一階には教官が待っていた。その横に男性が座っていて、その人も検定を受けるようだ。しかし自動二輪ではなく、オートマ限定からマニュアルも運転できるような限定解除を目指しているようで、異種でありながら二人いっぺんに受けることに。自動車のコースも一緒に回る。順番は先に限定解除、次が二輪、僕の番だ。
先に限定解除を受けた教習生の人は、あまり上手ではなかった。それがかえって僕の自信に繋がった。バイク小屋でヘルメットを被り、ブーツを履き、手袋をはめる。さぁいよいよ卒業検定だ。コースは第二。どちらかと言えば苦手な方だが、ここまできたらあまり関係ない。
少し小雨がぱらつく中、僕はCB400のエンジンをかけた。
シミュレーターは教習所の受付女史曰く「ゲーセンのゲームみたいなもんですよ」。
確かにシミュレーター室にはゲーセンよりは少し立派なバイクもどきがスクリーンを前に鎮座していた。
最初は練習走行。エンジンをかける動作までは本物のバイクと全く一緒。ただ初めは慣れていないということで、ギアを変えなくてもいい「オートマ」モード。スクーターみたいなもんだ。しかし安定性がものすごく悪い。ふらふら画面の中の周回コースを走る。
なんといっても特筆すべきは、ブレーキの利きの悪さだ。普段、教習車で乗っているCB400SFとは全く比較にならないくらい利かない。まぁあくまでもシミュレーターなのだから、人を轢いたとしても問題はないのだが、気分がいいものではない。「キィィー、ガチャーン!」という音でスタート画面に戻るのも、なんだか気に入らない。
しかし、陽気な教官が一言。
「あ、このシミュレーターのブレーキ利き悪いですから。なにせ三菱製だから」
たしかに左脇に三菱の文字が・・・
さすがにリコールにはならないだろうけど。
確かにシミュレーター室にはゲーセンよりは少し立派なバイクもどきがスクリーンを前に鎮座していた。
最初は練習走行。エンジンをかける動作までは本物のバイクと全く一緒。ただ初めは慣れていないということで、ギアを変えなくてもいい「オートマ」モード。スクーターみたいなもんだ。しかし安定性がものすごく悪い。ふらふら画面の中の周回コースを走る。
なんといっても特筆すべきは、ブレーキの利きの悪さだ。普段、教習車で乗っているCB400SFとは全く比較にならないくらい利かない。まぁあくまでもシミュレーターなのだから、人を轢いたとしても問題はないのだが、気分がいいものではない。「キィィー、ガチャーン!」という音でスタート画面に戻るのも、なんだか気に入らない。
しかし、陽気な教官が一言。
「あ、このシミュレーターのブレーキ利き悪いですから。なにせ三菱製だから」
たしかに左脇に三菱の文字が・・・
さすがにリコールにはならないだろうけど。
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