iPodな日々

2009年2月11日 音楽
昨年8月に購入したiPod Classicに収納されている曲が4000を超えた。近所のレンタルショップでCDを借りまくった結果で、懐かしい曲や最近のヒット曲がいつでも聞くことができる状態にある。いやぁ、進歩したもんだ。

特に青春時代にかぶる80年代後半から90年代の曲は、興奮と気恥ずかしさが織り交ざって、いちいち聞き入ってしまう。こんな感情をノスタルジーと呼ぶのかもしれない。

4000曲もの音楽を聴くのは、正直骨が折れる。全てを聴くには1曲5分計算で2万分、333時間が必要になる。車を使う仕事をしているので音楽を聴く時間は比較的ある方なのだが、トラックの運ちゃんでもない限り「全部聴く」のは至難の業であろう。また好きな曲、特にプレイリストに入れた曲は必然的にヘビーローテーションになるし、実際キマグレンの「LIFE」は20回再生されている。

しかし、せっかくこのiPodの中に入っていても、1回も聴いていない曲も多数存在するのだ。ふと「再生回数」を見ると、5分の1程度、すなわち800曲ほどは一度も聴いていないという事実が判明した。この中には名曲が含まれているかもしれんし、僕の琴線に触れる曲が隠れているかもしれん。

これじゃいかん。僕は一念発起した。
「0回撲滅キャンペーン」
を開始した。

とりあえず一度は聴く。曲を創造するアーティストへの畏敬もあるし、大量生産(粗製濫造とも言う)されている音楽への自分なりの警鐘になるかもしれない。「こんなつまらん曲もあるのか」と実感するかもしれないからね。

これを書いている時にも音楽が鳴っている。0回の曲はしばらくなくなりそうもないけど、それを義務のように感じている自分がいる。だけどそれが達成されたとしても、実は何てことはない。でもいいんだ。

今、平松愛理が唄っている。大学1年の自分がフラッシュバックする。音楽は時計の針を自在に動かす力を持っているのだ。

さ、明日もiPod的音楽生活が待っている。


もう一ヶ月以上前になるけど、ライブに行ってきました。テクニックはもとより、その独創性や旋律の美しさに圧倒されました。彼女はちょっと寝てたけど・・・それだけ心地よい音だったんでしょう。

席が一番端だったので、直接演奏している手元は見られなかったけれど、カメラで2人の手元を映す工夫がなされていて一安心。そこは不思議な世界でした。流れるように入れ替わり、どちらが弾いているのかすら判別ができないくらいに複雑な動きを見せる。

即興のブギーピアノもよかったし、ちょっとたどたどしいMCも初々しい。アップテンポの曲では確かに多幸感が得られるし、重い曲では張り詰めた空気が流れる。そんな空気をピアノだけで表現する難しさは相当なものだろうけど、それを感じさせないテクニックと勢い(若さなのかな?)は見事でした。

それにしても最前列の追っかけさんがすごかった。その一部だけ全く違った雰囲気だったもんね。きっと日本全国追っかけてるんだろうなぁ。レ・フレール以上に、彼女たちの一生懸命さ(一歩間違うと危険な方向に進みそうな気もするが・・・)に対して、感嘆するのやら、心配するのやら・・・そんな余計なことまで考えてしまった宝山ホールでした。

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Les Freres CD ユニバーサル ミュージック クラシック 2006/11/08 ¥3,000プロローグ
ブギー・バック・トゥ・ヨコスカ
ドス・カバージョス
Gサイン
クロス 第2番
イーグル
宝石
宝探し
ピアノ・ブレイカー・ブギ
ウーシー・ブギ
オーバー・アンド・オーバー
アップル・ケーキ
フラワー・ダンス
ハッピー・ソング
知り合いが出演するクラシックコンサートへ。ハイドンの曲をオケ付きで歌えるのは正直羨ましい。やっぱりオケはいい。

仕事の都合で途中から聴いた。交響曲第45番嬰ヘ短調「告別」。解説によれば(パンフレットもWikipediaからの抜粋だけど・・・)パトロンの下に長く留め置かれた楽団員を帰宅させる意図を持って、終楽章後半で一人一人立ち去っていくという演出をしたそうだ。今回のコンサートでも同じように、演奏を止めた奏者は席を立ち、最後にヴァイオリン2人が残される(指揮者すら座ってしまった)。柔らかなヴァイオリンの余韻が響き、なかなか美しい終わり方だった。

インターミッションの後、合唱も入りミサ曲。宗教曲はもちろん昔歌ったことがある。オペラと比べて上品であることは間違いない。ハーモニーを重視していると言えばそれまでだけど、なにか物足りない印象を受けてしまう。

人数が絶対的に足りない。特に男声、特にテノール。正直ご高齢の方も多かったので無理もないが、テノールの声に張りと言うか、伸びがない。もう少し突き抜けた感じがいいと思うのですが・・・。ジラーレはしないのかな?すぐにファルセットになってしまっていた印象です。

欲を言えば、ベースももうちょっと重々しさが出れば・・・。やっぱり人数の問題かなぁ。「ベースは黒」と教わった人間としては、軽くちゃいかんのですわ。

ソプラノのソロの人は上手だったし、雰囲気を持って「歌って」た。あえて苦言を呈すならば高音。というより低いところの方が深みがあって響きのある声だったので、「ホントはアルトなんじゃね?」と思ったくらいでした。

ま、市民合唱団だから、ケチつけちゃいかんのですけど。でも教会で、オケ付きの音楽を聴けるというのは贅沢な時間だよね。しかもキリスト教が伝来した場所ですから、ここは。歴史も感じながら聞き入っていました。

また歌ってみたいけど、もう声出ないだろうな。車でヴェルレクを口ずさむときは、「まだいける!」と思ったりもしますけど。

MESSAGE

2006年9月15日 音楽
いまさら?
インディーズにして初の100万枚セールスしたというこのアルバムを、Angela Akiの「HOME」と一緒に購入したのは何ヶ月前だったか?
2002年の発売だそうだ。僕と世間には4年ものギャップがある。でも、やっぱりいい歌だ。

「あなたに」の最後、
「手を取ってくれますか?」
珠玉の一言だと思う。

「小さな恋の歌」のリフレイン、
「あなたにとって 大事な人ほど すぐそばにいるの」
陳腐かもしれないけど、深く響く言葉だと思う。

他人の言葉でしか語れないのは寂しいことかもしれないけれど、素直に声にならない言葉を代読してもらうために「歌」ってヤツは存在しているんじゃないかとも思う。

「MESSAGE」ってそういう意味かもね。

全力少年

2006年9月14日 音楽
いまさら?
なんとなく好きだったけれど、なんとなく聞き逃していた曲。去年の4月リリースってことは、世間と僕の間には大きなブランクがあるんだね。

でも今だから染みる歌、てのもあるだろう。きっとこの歌はそうだ。

「積み上げたものぶっ壊して
 身に着けたもの取っ払って
 とめどない血と汗で
 乾いた脳を潤せ」

「あの頃の僕らはきっと
 全力で少年だった」

「世界をヒラくのは誰だ?」

いろんなモノを、ぶっ壊して、取っ払って。
そう、怯えてたらなんにも生まれないんだ。
なんかハマりすぎて怖いくらいだ。

世界はとめどなく変わり続ける。

「世界をヒラくのは僕だ!」

カラオケBOXと化したイストの車内で、辺りを憚ることなく大声で歌っているのも僕だ。現実と理想と錯覚とすれ違いと欺瞞と真実と、昨日と今日と明日と明後日と一ヵ月後と一年後と、全部僕だ。

蒙を啓け。世界の中の自分と、自分の中の世界。お互いの呪縛の結び目をほどけ。

いい歌だね。

スキマスイッチ GRAPEVINE CD BMG JAPAN 2005/04/20 ¥1,260全力少年
さみしくとも明日を待つ
花曇りの午後(instrumental)
全力少年(backing track)

Home (通常盤)

2006年6月22日 音楽
アンジェラ・アキ CD ERJ 2006/06/14 ¥3,059Kiss Me Good-Bye
Love Is Over Now
心の戦士
MUSIC
This Love
お願い
宇宙
Rain
奇跡
大袈裟に「愛してる」
ハレルヤ
HOME
Your Love Song

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たまたま見ていたMステでアンジェラ・アキが出演していて、まず容姿に惚れました。美しいです。あの黒髪を無造作に流した髪型も、知的な眼鏡とハーフの彫りの深い顔のマッチングも。

Mステでは「This Love」を弾き語りしていたが、歌唱力もあるし、ピアノも上手い。しかも作詞作曲もしていると聞くと、「美人の才女」という僕の好きな女性像にぴったり合致するではありませんか。久しぶりに「CD買おう」と決心しました。

アルバムの中の曲は、まぁ良し悪しだけど、声がきれいなのと無理をしない余裕を持った歌唱力でカバーしているのかな。決して嫌いではないです。むしろ好き。

ま、「うちゅ〜、うちゅ〜、うちゅ〜」(「宇宙」)はどうかと思うが。アルバム中の「MUSIC」はノリもいいし、歌詞も好きです。言葉の使い方をもっと洗練させ(今のストレートな感じも悪くないんだけど)、その容姿を武器に活躍してもらいたいものです。

「鬼束ちひろ」と、ちとかぶる。美人度は間違いなく勝ち。大学2年次にちょっとだけ付き合った、年上の彼女に雰囲気が似ているということが、惹かれる最大の要素だったりして。

あ、今の彼女に怒られるかな・・・
騎馬民族が草原を駆け抜ける。そんな軽快でありながら迫力を有したリズム。何万騎という軍勢が一同に会するかのようなラストに向かって、次第にクレッシェンドしていくオーケストラ。「ダッタン人の踊り」はその美しい旋律からソプラノの曲だと思われがちだが(そしてクラシックのオムニバスCDではソプラノ部分で終了してしまうものも多い)、疾走感が溢れ迫力に満ちた合唱部分の最後は、やはりこの曲の醍醐味であろう。

「カルミナ・ブラーナ」もいい。確かに。でも自分が歌ったことのある曲はやはり思い入れが違う。僕らが「ダッタン人」を歌った年の客演指揮者はちょっと変わっていて、自身そのノリに酔って、指揮台の上で飛び跳ねてしまうような人だった。今も元気かな?

今日はオケに知り合いがいたため聴きに行った演奏会であったが、やっぱり合唱を聴いてしまう。団構成員の年齢の高さが気になった。「また歌いたいなぁ」というのが正直な感想だが、「きっとあの中じゃ浮いちゃうだろうな」というのも正直な予想。あんな上品には歌えない。ベルカントはもっと暴力的ですらある。

男声の人数が少なかったのがもったいなかった。しょうがないかもしれないけど、オケに押されちゃダメだよ。テノールもバスも。人数が揃っていた女声もソロを除くと、全体的に軽い印象。突き抜けるような、それでいて爆発するような、そんな声が聴きたかった。あの年齢層で期待するのは酷かもしれないけど、そういう曲なんだから。

僕らのボイストレーナーはきっとこう言うだろう。
「ヤギに乗ってんじゃねぇんだ。お前たちは馬に跨って凱旋した兵士なんだ。胸を張って、誇りを持って、走れ!そして歌え!」

春になりかけの仙台で、そんな10年以上前の東京文化会館での己の姿を思い浮かべた。オケもなく、ピアノ伴奏だけでの「ダッタン人」だったけれど、そのピアノの弦が切れるくらいに僕らは駆け抜けた(実際切れた)。少なくとも草原の風を確かに感じたのだ。

「思い出は美しい」っていう類かな?たかが学生の演奏を美化し過ぎかもしれない。そう思いつつ騎馬をバイクに乗り換えて、僕は何年か振りに口ずさむ。ロシア語はすんなりと言葉になった。

ブリャスカイ、チェッシェ、ハナ、チャーギ!

メットの隙間を抜ける風が心地よかった。

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