ミラノの空港にて
2002年12月2日パリに移動するため、ミラノの国際空港に着いた。免税店でぶらぶら物色しながら出発までの時間をつぶす。とにかく今回の旅行(一応Study Tour)は朝が早い。今日も6時にはモーニングコールがかかり、7時にはバスに乗っている。眠いというか、疲れが取れずに日程を消化していく。
アリタリア航空でパリの郊外シャルル・ドゴール空港まで向かう。2時間弱のフライト。仙台→大阪みたいなもんだ。ヨーロッパは陸続きのせいか、なかなか距離感覚が掴みにくい。
ローマでガムの包み紙が金属探知機に反応し、ちょっと焦った記憶がまだ新しい僕は、今回はすんなり通過。機上の人となってからは、宮部みゆきの「クロスファイヤー」を読み始めた。離陸したら寝よう、離陸したら…
9時半に飛び立つ予定だった。しかし10分、20分と離陸予定時刻を過ぎていく。
…
僕は小説に夢中で時間の経過に無頓着。やっと「あれ、まだ出ないの?」と思った時には、すでに出発時間を40分程超過していた。外を見てみると僕らの荷物がまだ積まれていない。後で聞いたら一旦積んだ荷物を再度積み直しているという。
1時間以上遅れて、やっと飛行機はイタリアの大地を蹴った。「クロスファイヤー」は下巻の半分まで読み進んでいた。
結局、あの遅れはなんだったのか?その真実を知ったのはパリで昼食を食べている時だった。ガイドさん曰く、
「飛行機にチェックインしたにも関わらず、搭乗しなかった人がいたんですよ。もちろんスーツケースを預けてですね。それに爆弾かなんか入ってたら大変ですから、1回積んだ荷物を全部出して、その人の荷物だけを取り出してたんですよ」
なるほど。
その荷物どうするんですか?と聞いたら、空港の片隅で爆破するとのこと。もちろん当人に断りなど入れずに、どっかーん。
たぶん空港のバーで飲んでいて、うっかり時間を過ぎてしまったとか、1時間出発時間を間違って記憶していたとか、そんな些細な、そして悪意のない遅刻だったのだろう。どんな理由があったにしろ彼のスーツケースはもうこの世に存在しない。
でも本当にテロリストだったら…
僕らがこの世に存在していなかったはずだ。
くわばら、くわばら。
アリタリア航空でパリの郊外シャルル・ドゴール空港まで向かう。2時間弱のフライト。仙台→大阪みたいなもんだ。ヨーロッパは陸続きのせいか、なかなか距離感覚が掴みにくい。
ローマでガムの包み紙が金属探知機に反応し、ちょっと焦った記憶がまだ新しい僕は、今回はすんなり通過。機上の人となってからは、宮部みゆきの「クロスファイヤー」を読み始めた。離陸したら寝よう、離陸したら…
9時半に飛び立つ予定だった。しかし10分、20分と離陸予定時刻を過ぎていく。
…
僕は小説に夢中で時間の経過に無頓着。やっと「あれ、まだ出ないの?」と思った時には、すでに出発時間を40分程超過していた。外を見てみると僕らの荷物がまだ積まれていない。後で聞いたら一旦積んだ荷物を再度積み直しているという。
1時間以上遅れて、やっと飛行機はイタリアの大地を蹴った。「クロスファイヤー」は下巻の半分まで読み進んでいた。
結局、あの遅れはなんだったのか?その真実を知ったのはパリで昼食を食べている時だった。ガイドさん曰く、
「飛行機にチェックインしたにも関わらず、搭乗しなかった人がいたんですよ。もちろんスーツケースを預けてですね。それに爆弾かなんか入ってたら大変ですから、1回積んだ荷物を全部出して、その人の荷物だけを取り出してたんですよ」
なるほど。
その荷物どうするんですか?と聞いたら、空港の片隅で爆破するとのこと。もちろん当人に断りなど入れずに、どっかーん。
たぶん空港のバーで飲んでいて、うっかり時間を過ぎてしまったとか、1時間出発時間を間違って記憶していたとか、そんな些細な、そして悪意のない遅刻だったのだろう。どんな理由があったにしろ彼のスーツケースはもうこの世に存在しない。
でも本当にテロリストだったら…
僕らがこの世に存在していなかったはずだ。
くわばら、くわばら。
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