Back to the 80’s

今週FMラジオでは80年代の音楽が特集されていて、やたら懐かしい曲がかかっている。ちょうど小学生高学年から高校まで、僕の80年代は過ぎ去っていった。ラジオから流れる歌の多くは今でも口ずさめるのだから、よほど音楽の印象が深い10年間だったのだろう。

今と違うのは音楽の多様性が乏しく、ジャンルも限られていた。ベストテンやトップテンなどの歌番組が全盛で、自然と耳に入ってきたのも特徴かもしれない。しかし何よりその時代が僕にとって最も多感な時期で（自分でいうのもなんだけど）、思い出の場面、場面のその情景と歌とが相互にリンクし合うのだと思う。

小学校の昼休みの校内放送で「ツッパリ」系は不良だからダメ！になったり、チェッカーズをハモれたことが妙に嬉しかったり。中学の冬休みに友達のツテで時給500円のバイトをして、初めて自分の稼いだ金で買ったウォークマンでブルーハーツの「キスしてほしい」を聞いてたっけ。高校の時に組んだバンドでレベッカとかプリンセス・プリンセスなんかをコピーしたよな…

とてもノスタルジックで、自分自身に思わず赤面したくなるような、そんな10年。さて20年後に「21世紀初頭」はどんな風に回顧されるのだろう。今の過ぎ行く月日の速さを考えると、80年代のような甘ったるさは期待できないかな。だけど残るのが悔恨だけにならないよう、何かこの時代になし得たと胸が張れるよう、生きていかなきゃね。