オードリー・ヘップバーンがジェラートを頬ばる姿を誰しも思い浮かべるだろう。スペイン広場は暮れかかるローマの西日を浴びていた。

さすがは観光都市だ。ここでも観光客は溢れかえっている。グレゴリー・ペックがわざとらしく声を掛ける、そんなスペースはとてもない。「ローマの休日」に見られるような、なんとなく牧歌的でのんびり階段に腰掛けながらジェラートを食す…そんなイメージはすぐさま崩壊した。

なにしろシンボルとも言えるジェラートを売る屋台がない。それも当然、ここは以前から飲食禁止なんだそう。よっぽどジェラートが食べられたのだろう。観光客が集中することで屋台が増える→混雑する→ジェラートを落としたり、他人の服に付けて喧嘩になる→はたまたケチャップ強盗ならぬジェラート強盗が出現する、そんな理由があったかどうかは知らない。

Roman Holidayという題には「ローマの休日」という表面的な意味以外にも「ローマ人の休日」、つまり古代ローマ人がコロッセオで殺し合いをさせ、それを見物して楽しむといった「他人を苦しめて得られる楽しみ」というとんでもない意味があるらしい。

アン王女の休日は果たして…

確かにそう観れないこともない。

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