結局、僕は自動二輪、いわゆる中免にした。大型でかかる時間が31時間と長いことと中免と別々に取ったからといって大きく金額的に差が出ない、あとバイクの免許を取るという行為自体が半ば思いつきなので、最初からハードルを高くしてしまうことに抵抗を覚えたからだった。
初めて跨る自転車以外の二輪車(僕はスクーターすら殆んど乗ったことがない)。最初は乗車前の点検方法やバイクに乗る姿勢などを教わる。しょっぱな、ヘルメットのかぶり方から指導を受けた。まさに一からのスタートだ。
最近は車でもマニュアルを運転する機会は全くない。しかもバイクは左手でクラッチ操作をして、足でギアを変える、つまり車とは手足が逆の操作をすることになる。オートマに慣れきってしまった頭が、そうそうすんなり切り替わるはずもなく、僕はしばらく苦戦を重ねることになる。
なまじ自転車に乗る機会が多かったので、右手をすぐブレーキにかけてしまうのも悪い癖だ。このフロントブレーキの使い方が結構難しい。したがって足でリアブレーキを活用する必要があるのだが、慣れないクラッチ操作や緊張感から来る身体の硬直でなかなか上手くいかない。
「最初から上手くいくわけないさ」
と思ってみても、周りの教習生がスイスイ運転しているのを見るにつれ、不安が大きくなってくる。
最近は仕事において、自分のポジションが確立できてきたためか、上司からガミガミ言われることはない。しかし教習所においては容赦なく叱咤(教官によっては罵声)の声が飛んでくる。そんな環境が久しぶりで、妙に新鮮な気分になったりしている。やはり何か新しいことを始めるということは、新しい発見をすることと同義なのだ。
この時まで僕は、そんなことを呑気に考えていた。
初めて跨る自転車以外の二輪車(僕はスクーターすら殆んど乗ったことがない)。最初は乗車前の点検方法やバイクに乗る姿勢などを教わる。しょっぱな、ヘルメットのかぶり方から指導を受けた。まさに一からのスタートだ。
最近は車でもマニュアルを運転する機会は全くない。しかもバイクは左手でクラッチ操作をして、足でギアを変える、つまり車とは手足が逆の操作をすることになる。オートマに慣れきってしまった頭が、そうそうすんなり切り替わるはずもなく、僕はしばらく苦戦を重ねることになる。
なまじ自転車に乗る機会が多かったので、右手をすぐブレーキにかけてしまうのも悪い癖だ。このフロントブレーキの使い方が結構難しい。したがって足でリアブレーキを活用する必要があるのだが、慣れないクラッチ操作や緊張感から来る身体の硬直でなかなか上手くいかない。
「最初から上手くいくわけないさ」
と思ってみても、周りの教習生がスイスイ運転しているのを見るにつれ、不安が大きくなってくる。
最近は仕事において、自分のポジションが確立できてきたためか、上司からガミガミ言われることはない。しかし教習所においては容赦なく叱咤(教官によっては罵声)の声が飛んでくる。そんな環境が久しぶりで、妙に新鮮な気分になったりしている。やはり何か新しいことを始めるということは、新しい発見をすることと同義なのだ。
この時まで僕は、そんなことを呑気に考えていた。
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