竜馬

2006年5月4日 ツーリング
高知桂浜道路を通って、桂浜に向かう。太平洋を眺めながら走る朝の海岸線は気持ちがいい。

桂浜まであと1km、というところで渋滞にはまった。さすがGW。まぁ、もうすぐ着くだろうと嵩を括っていたら、かなり先まで車列が伸びている。さて、どうしたものか。

結局バイクの利点を活かし、警察がいたらまず捕まるだろう、という逆走やすり抜けを駆使して駐車場へ。僕が渋滞中の車の運転をしていたとしたら、さぞかし不愉快だろうなぁと思いつつ、時間には代えられないという意識が勝った。少しの罪悪感と優越感。普段はあんまりしないんだけど。

駐車場はあまり混雑しているようには思えなかった。渋滞の原因は料金所。バイクは、手袋を外して財布を出して、お金を払って財布をしまい、また手袋をはめて・・・などという煩雑な手順を伴う。GW期間中など混雑が予想され、なおかつライダーが集まりそうな観光地は、ぜひ車とは別の入り口を設けることをお勧めしたい。そうするだけで、かなり渋滞が解消されると思うのだが。

坂本竜馬とはしばらくぶりの再会だ。相変わらず、太平洋の向こう側を目を細めて眺めている。桂浜のお土産屋さんも、闘犬センターも遠い記憶をくすぐる。

僕は基本的に歴史好きで、大学の専攻も歴史。しかし、そんなに坂本竜馬が好きか、と言われるとちょっと首を傾げてしまう。おそらく「坂本竜馬」という人格が、司馬遼太郎の「竜馬が行く」のイメージが先行し過ぎて、既に凝り固まった状態にあるからだと思う。先見の明があって、スケールが大きく、行動力に満ち溢れた人間。ま、そうなんだろうけど。なぜか河井継之助の方が好きなのは、雪国気質に染まったせいなのかもしれない。

坂本竜馬は土佐高知が生んだ偉人に違いはないが、現在の大河ドラマ主役でもてはやされる山内一豊を祖とする土佐藩を見限って脱藩し成功を収めたのだから、歴史を多方向から見るとおもしろい。そう、歴史上自分の正義が他人の悪であるケースは枚挙に暇がないのだ。

桂浜の波は、さすが外海に面しているだけあって、少し高いような気がした。寄せては返す波打ち際では、子ども達がはしゃいでいる。歴史はこうやって繰り返していくんだろう。

僕は室戸岬に向かって、再びバイクに跨った。

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