祈りの地

2007年1月7日 旅行
そこは一種異様な光景だった。

無数の瓦の石が、無数の霊廟のように積まれている。普通に落ちている石は全くない。過言ではなく一つもないのだ。それこそ無数の人たちが、無数の願いを込めて積んでいったからであろう。

そこは確かに霊的な何かを感じる場所だった。

高千穂に入り、天岩戸神社にお参り。せっかくだからと清流沿いにある天安河原へ。ここは天照大神が身を隠してしまったときに、神々が集まって「どうやって岩戸を開こうか」と相談した場所らしい。仰慕窟(ぎょうぼがいわや)というそうだ。

そこには人々の祈り、願い、あるいは煩悩なども存在するのだろう。目に見えない、ひんやりとした空気に息苦しさすら感じる。いや、もしかしたら、誰かの祈りと共鳴した鼓動だったのかもしれない。

恐山に行った時も、同じような空気を感じたものだ。あまりオカルト好きではない僕でも何か感じてしまう、そんな圧倒的な雰囲気が宮崎の山の上にあった。

今日も誰かが祈りを捧げる。明日も、明後日も。

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