同期入社の人たち(やつら)が大挙して鹿児島に押し寄せた。僕はにわか添乗員と化して、様々な場所を案内して回る。

鹿児島空港到着を出迎え、城山展望台から鹿児島市内を一望し、西郷洞窟の前を通過し、ドルフィンポートで鶏飯を食し、行きつけの酒屋でレア焼酎をGETし、池田湖に立ち寄り(土産もの屋さんのおばあちゃんが強烈だった)、長崎鼻で夕陽の開門岳を眺め、やっと砂蒸し風呂に辿り着いた。すっかり夜の帳りが降りていたことは言うまでもない。

砂蒸し会館「砂楽」にお邪魔した。エスカレーターを登って2階受付へ。そこで浴衣を受け取り、ロッカーで着替える。何も着けない状態で浴衣を羽織るのだが、外に出るとさすがにスースーする。

海岸に下りると、そこには屋根つきの砂蒸し会場があった。おばちゃんが「奥に行って〜」と案内してくれる。手前には身体を砂に埋め顔だけを出した老若男女が、目を閉じて「ほけ〜」としている。

一番奥まで行くと、「じゃあ、ここに寝てください」と促される。砂の上に足を踏み入れるとほのかに温かいくらいだが、寝転がるとさすがに熱い。おばちゃんが「重かったら言ってね〜」と言いながら、僕の全身(もちろん顔は除く)にせっせと砂を盛っていく。とうとう地表に出ているのは、顔と頭だけとなった。

そのうち、肘やお尻が熱くなってくる。かと言って、上から重しのように砂をかぶせられている身としては、寝返りを打つわけにもいかない。背中にじんわりと汗をかいているのを感じながら、その局地的な熱さにも耐えねばならないのだ。

砂の圧力なのか、僕は砂をかぶせた直後から「ズキン、ズキン」という鼓動を感じた。あまりにも気になるようだったら、少しだけ砂をどけて、後から追加で乗せてもらうことも可能のよう。

結局15分間砂の中。背中はじっとりと汗をかいていた。その後のビールが美味かったことは、あえて論ずるまでもあるまい。

砂蒸しの施設は良かったし、宿(砂楽の目の前)もこじんまりとしていてマル。また来たいな、と思わせる宿でした。

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