鹿児島シノワ

2007年3月2日
今日、僕は一つ歳をとった。

聞こえてくるのは不惑の足音・・・ま、まだ先の話だけど、来年から駆け抜けるスピードを上げる。きっとあっという間なんだろうなぁ。

誕生日が近い彼女と合同バースデーパーティー。この前仕事で使わせてもらった「鹿児島シノワ」を標榜する「フレンチ+中華」のお店に。天文館から少し路地に入ったところにあって、あまり自己主張しない奥ゆかしい佇まい。

シノワってなんだ?と思って調べてみたら、chinoiserieというフランス語だった。以下広辞苑より抜粋。
「中国趣味。17〜18世紀の頃、ヨーロッパで流行。東洋の題材をとりあげ、あるいは中国風を模倣した装飾・工芸品」
とあった。この文章から連想すると「中華風フレンチ」になるが、このお店は「フレンチ風中華」のほうがしっくりくる。ま、美味しければどっちでもいいか。

鹿児島は味が濃いという特徴を受入れさえすれば、大概のものは美味い。でも素材の味をそのまま出す店が多く、手を加えた奥深い味を提供するお店は案外少ない印象を抱いていた。

今日のお店は、本当に手が込んでいる。スープも、叉焼も、メインも、デザートも。でも一番感銘を受けたのは、赤カブを丸かじりした瞬間だった。あんなに甘いカブは生まれて初めて食べた。お世辞抜きで、一種感動すら覚えた。

「野菜を美味しく食べること」がこの店のモットーとのこと。当然といえば当然なのだけど、良い素材と良い技術が融合して、はじめて素晴らしい料理が生み出される。材料を調達する努力、技術を磨く鍛錬。それらは料理に限ったことじゃなくて、おそらくいろいろな事象、活動に共通する原則なのかもしれない。

誕生日だという僕らのために、お花のプレゼントまでいただいた。お店の雰囲気、シェフやお店の方々の人柄というスパイスも加わって、すごく温かい気持ちで家路についた。

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