墨攻

2007年3月20日 読書
映画を観たあと、原作を読んでみた。作者の酒見賢一氏の作品は処女作の「後宮小説」を昔(10年以上前だ)読んだのみ。確か「後宮小説」はアニメ化もされたように記憶している。軽妙なタッチで読み進めた印象が残っている。

「墨攻」は比較的淡々と物語が進む。映画との差異はあえて論う必要はないが、かえって原作よりも映画のストーリー展開に共感してしまった稀有な作品かもしれない。確かに原作を先に読めばそのイメージが脳内に形成されるし、映画を観たらその印象が焼き付く。当然のことか。

ただ文庫で150ページ弱の小説を、2時間以上の映画に仕立て上げた監督の手腕(もしかしたらマンガ版のおかげ?)は賞賛されてしかるべきなのだろう。

ラストは映画の方が好きです、僕は。

ISBN:4101281122 文庫 酒見 賢一 新潮社 1994/06 ¥380

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索