最近乗る頻度が高かったのは、昨年塗り替えたドゥカティ。黄色の車体がひと際美しい(かなり自己満足)上に、スポーツ性が高く「バイクに乗っている」感が強いためだ。
GWには九州ツーリングを行う予定で、今回は彼女も一緒。去年の四国、一昨年の東北はソロだったので、初のペアツーリングとなる。大型免許を持っていない彼女が必然的に400CCのドゥカティモンスター。僕はもう一台のBMW F650(通称イカデビル)を駆る。
カバーを外し、いざセルを回してみると、キュル、キュルという断末魔を最後に、ウンともスンとも言わなくなった。あ、やっちまった。一切セルも回らない状態、そうバッテリー上がりだ。
よく考えてみると今年になって一度も乗ってないや。ドカばっかり可愛がっていたからなぁ。隣で見ていたイカくんのささやかな反抗なのかもしれん。でもたかがバッテリー、充電すりゃいいだけの話だ。
しかし、そんな軽い考えが大甘だったことにすぐ気付かされた。まずバッテリーそのものが見当たらない。外から見回しても、シートを外してみても、どこに存在するかもわからない。こりゃ、お手上げだわ。途方に暮れつつも、こんな時のために加入しているJAFに電話。大きなトラックですぐ駆けつけてくれた。
JAF隊員の方と一緒になってバッテリー探し。あれでもない、これでもないと悪戦苦闘する内に、ようやく前方カウル下に発見!しかし電気系統を雨などから保護するためか奥の方にあり、しかもカウルを外さないことには充電できないという事実も発見。しかたなく、一個一個ネジを外していく。
やっとバッテリーが姿を現した。ここまでくれば、ゴールはすぐそこだ。電極を繋ぎ、セルを回してみると・・・
かかった!弱々しいながらも、「ドコドコ」とシングル独特のエンジン音が規則的に響く。しばらく回しておけば充電されるだろう。この後、1〜2時間くらい走りに行ってもいいかな、なんて思いながら、カウルを組み立て直す。この車種は初めて、と言っていたJAF隊員さんもホッとした表情を見せる。共同戦線を張り、難敵を倒した達成感が僕らを包む。所要時間は2時間近く。いやぁ、苦労したわ。
丁重にお礼を述べ、書類にサイン。「なんかあったら、また呼んでください」と言い残し、基地へと戻っていった。年会費払っててよかった。ありがとう、JAFさん。
さて、シートを取り付けたら終了だ。とっととやってちょっくら出掛けようかとした矢先、ひとつの部品を発見した。シートを外すレバーが収納されている小物入れ的なスペースの蓋。これはバイクのカギで開け閉めするものなので、一旦エンジンを止めないことには装着できない。
既に30分以上はアイドリングをしている。エンジンを止めても、もう一回再始動するくらいの充電はできているだろう。電気溜まってくれ〜、溜まってくれ〜と願いを込めつつアクセルを吹かす。閑静な住宅街にイカの咆哮が響き渡る。しばらく唸らせておいて、もういいかなという頃合でエンジンを切った。
蓋を閉め、再始動を図る。祈るような気持ちでキーを右に回し、セルスイッチを押す。
キュル、キュル・・・沈黙。
・・・イカデビルの心臓は鼓動しなかった。
また分解することを考えると面倒になって、BMWのショップに電話。翌日引取りに来てもらい、結局バッテリーを交換することになった。18,500円也。ツーリング前に痛い出費だが、出先で止まることを考えるとしょうがない。イカくんのことを少し知ることができたし、彼の拗ねてた気持ちも収まるだろう。
頼むからGWは機嫌よく走って下さいな。
GWには九州ツーリングを行う予定で、今回は彼女も一緒。去年の四国、一昨年の東北はソロだったので、初のペアツーリングとなる。大型免許を持っていない彼女が必然的に400CCのドゥカティモンスター。僕はもう一台のBMW F650(通称イカデビル)を駆る。
カバーを外し、いざセルを回してみると、キュル、キュルという断末魔を最後に、ウンともスンとも言わなくなった。あ、やっちまった。一切セルも回らない状態、そうバッテリー上がりだ。
よく考えてみると今年になって一度も乗ってないや。ドカばっかり可愛がっていたからなぁ。隣で見ていたイカくんのささやかな反抗なのかもしれん。でもたかがバッテリー、充電すりゃいいだけの話だ。
しかし、そんな軽い考えが大甘だったことにすぐ気付かされた。まずバッテリーそのものが見当たらない。外から見回しても、シートを外してみても、どこに存在するかもわからない。こりゃ、お手上げだわ。途方に暮れつつも、こんな時のために加入しているJAFに電話。大きなトラックですぐ駆けつけてくれた。
JAF隊員の方と一緒になってバッテリー探し。あれでもない、これでもないと悪戦苦闘する内に、ようやく前方カウル下に発見!しかし電気系統を雨などから保護するためか奥の方にあり、しかもカウルを外さないことには充電できないという事実も発見。しかたなく、一個一個ネジを外していく。
やっとバッテリーが姿を現した。ここまでくれば、ゴールはすぐそこだ。電極を繋ぎ、セルを回してみると・・・
かかった!弱々しいながらも、「ドコドコ」とシングル独特のエンジン音が規則的に響く。しばらく回しておけば充電されるだろう。この後、1〜2時間くらい走りに行ってもいいかな、なんて思いながら、カウルを組み立て直す。この車種は初めて、と言っていたJAF隊員さんもホッとした表情を見せる。共同戦線を張り、難敵を倒した達成感が僕らを包む。所要時間は2時間近く。いやぁ、苦労したわ。
丁重にお礼を述べ、書類にサイン。「なんかあったら、また呼んでください」と言い残し、基地へと戻っていった。年会費払っててよかった。ありがとう、JAFさん。
さて、シートを取り付けたら終了だ。とっととやってちょっくら出掛けようかとした矢先、ひとつの部品を発見した。シートを外すレバーが収納されている小物入れ的なスペースの蓋。これはバイクのカギで開け閉めするものなので、一旦エンジンを止めないことには装着できない。
既に30分以上はアイドリングをしている。エンジンを止めても、もう一回再始動するくらいの充電はできているだろう。電気溜まってくれ〜、溜まってくれ〜と願いを込めつつアクセルを吹かす。閑静な住宅街にイカの咆哮が響き渡る。しばらく唸らせておいて、もういいかなという頃合でエンジンを切った。
蓋を閉め、再始動を図る。祈るような気持ちでキーを右に回し、セルスイッチを押す。
キュル、キュル・・・沈黙。
・・・イカデビルの心臓は鼓動しなかった。
また分解することを考えると面倒になって、BMWのショップに電話。翌日引取りに来てもらい、結局バッテリーを交換することになった。18,500円也。ツーリング前に痛い出費だが、出先で止まることを考えるとしょうがない。イカくんのことを少し知ることができたし、彼の拗ねてた気持ちも収まるだろう。
頼むからGWは機嫌よく走って下さいな。
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