霧のやまなみハイウェイ
2007年5月2日 ツーリング
九州ツーリングのハイライト、やまなみハイウェイは乳白色の霧に包まれていた。霧だけではなく、細やかな冷たい雨がヘルメットを叩き、5月の九州とは思えないほどの寒さが容赦なく襲ってくる。
天気予報では九州全域が高気圧に覆われて、TV画面に映る表示は全て晴れマークだった。ときどき雨、なんて余計な心配すら必要がなかったはずなのに。
出足は悪くなかった。8時過ぎに別府を出発する際には、明るい日差しが僕らを照らしていた。九折りの山道を越えて湯布院に入った頃から、文字通り雲行きが怪しくなってきた。
やまなみハイウェイは、阿蘇へと続く全長約50kmの高原ルートで、九州、いや西日本でも屈指の人気を誇るツーリングの聖地。九重連峰が美しく映え、阿蘇の雄大な景色も楽しめる・・・はずだった。
道路脇の気温計は12℃を指している。風と雨は体感温度を更に下げているのだろう、身体の震えが止まらなくなってくる。しばらく頑張って走ったが、限界を感じて長者原のドライブインに逃げ込んだ。
九重連峰から下山してきた山岳部とおぼしき団体が装備を解いていた。山の上は僕らの比じゃないくらい、さぞかし厳しい気象条件だっただろう。温かい缶コーヒーとストーブに癒されながら、しばしの休息。今日中に鹿児島に帰らなければならない。霧でもなんでも進むしかない。
なんとか気持ちを立て直して、まだ白く煙る道を進む。途中で車とバイクの事故現場を過ぎる。そりゃ事故も起こるわな。僕らも気をつけねば。
でも霧のお蔭で良かったこともある。周りの車も慎重に運転していたため、全体的なスピードが上がらず、慣れない山道に緊張している彼女が自分のペースで走れたことだ。プレッシャーはあったと思うけど、よく頑張りました。えらいえらい。
僕らは大観峰に向けて、ミルクロードに入った。標高の問題もあるだろうが、その頃には霧も晴れてきて、周囲の景色がはっきりと視認できるようになってきた。あまりタイトなコーナーがないミルクロードは、走っていて本当に気持ちがいい。
大観峰に到着した時には、厚く覆っていた雲の切れ間から、蒼く澄んだ空が顔を覗かせるようになった。丘の上に立つと、風は相変わらず冷たかったけれど、猛スピードで流れゆく雲がそれまでのもやもやを取っ払ってくれているようで清々しかった。
天気予報では九州全域が高気圧に覆われて、TV画面に映る表示は全て晴れマークだった。ときどき雨、なんて余計な心配すら必要がなかったはずなのに。
出足は悪くなかった。8時過ぎに別府を出発する際には、明るい日差しが僕らを照らしていた。九折りの山道を越えて湯布院に入った頃から、文字通り雲行きが怪しくなってきた。
やまなみハイウェイは、阿蘇へと続く全長約50kmの高原ルートで、九州、いや西日本でも屈指の人気を誇るツーリングの聖地。九重連峰が美しく映え、阿蘇の雄大な景色も楽しめる・・・はずだった。
道路脇の気温計は12℃を指している。風と雨は体感温度を更に下げているのだろう、身体の震えが止まらなくなってくる。しばらく頑張って走ったが、限界を感じて長者原のドライブインに逃げ込んだ。
九重連峰から下山してきた山岳部とおぼしき団体が装備を解いていた。山の上は僕らの比じゃないくらい、さぞかし厳しい気象条件だっただろう。温かい缶コーヒーとストーブに癒されながら、しばしの休息。今日中に鹿児島に帰らなければならない。霧でもなんでも進むしかない。
なんとか気持ちを立て直して、まだ白く煙る道を進む。途中で車とバイクの事故現場を過ぎる。そりゃ事故も起こるわな。僕らも気をつけねば。
でも霧のお蔭で良かったこともある。周りの車も慎重に運転していたため、全体的なスピードが上がらず、慣れない山道に緊張している彼女が自分のペースで走れたことだ。プレッシャーはあったと思うけど、よく頑張りました。えらいえらい。
僕らは大観峰に向けて、ミルクロードに入った。標高の問題もあるだろうが、その頃には霧も晴れてきて、周囲の景色がはっきりと視認できるようになってきた。あまりタイトなコーナーがないミルクロードは、走っていて本当に気持ちがいい。
大観峰に到着した時には、厚く覆っていた雲の切れ間から、蒼く澄んだ空が顔を覗かせるようになった。丘の上に立つと、風は相変わらず冷たかったけれど、猛スピードで流れゆく雲がそれまでのもやもやを取っ払ってくれているようで清々しかった。
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