ワニ・ワニ・ワニ
別府に入って、とりあえず旅館にチェックイン。大きな犬が出迎えてくれた海辺の宿。部屋は狭いが、素泊まり4,200円/人なら文句の言いようがない。部屋にトイレが付いているだけ御の字だ。

身軽になってから、F650にタンデムで別府名物「地獄巡り」へ向かう。R10から坂を登っていった先を脇に逸れると、それらしき温泉街に入る。そこら中の施設から湯気が吹き出ている。なるほど、ここが地獄なんだな。

バイクを停めた場所が、たまたまそこだったという理由だけで、「鬼山地獄」に行ってみる。地獄は一箇所観て廻る毎に400円、全てを見学可能なフリーチケットが2000円。もう日暮れ近くという時間制限もあったので、3箇所くらい観られればいいかな、と気軽な気持ちでゲートをくぐる。

いやぁ、正直侮っていました。濛々と立ち込める湯気の向こうには、柵で囲ってあるプール?の中に・・・いるわ、いるわ、ワニの大群が。この中に放り込まれたらどうしよう、と不吉な想像をしてしまう。ま、さすがにお笑い芸人でも、ここに入れられたら笑えないだろう。

全長2mは軽く超えているであろうワニの大半は、剥製のように微動だにしない。夜行性のためか、ホントに生きてるの?と疑問に思うくらい活性が低い。

でも彼らは一旦動き出すと、ものすごいエネルギーを発散させる。ケンカをしているのか、巨体をくねらせ、鳴き声を上げながら突進していく姿は、迫力があるというより恐怖に近い。僕に向かってきたら、きっと腰を抜かして動けないだろう。

なぜ別府でワニ?との疑問はさておいて、ワニの大群は予想以上だった。確かに閻魔様の審判を受けた後、ここに連れてこられたらヤダなぁと思う。ワニにパクパクされて、まさに「地獄絵図」だ。「何がワニだよ、バカバカしい」というツッコミすら無力な、あまりにも突拍子のない光景に、日本最古のリゾート地としての別府の真骨頂を見た気がした、と言ったら誉めすぎでしょうか。

いや、目合わせるとホント怖いんだもん。参りました。

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