紅子の詩

2008年1月8日 焼酎
種子島の焼酎は総じて旨い。ハズレがないというか、それぞれ趣があって味がある。「紅子の詩」もそんな焼酎だ。

四元酒造というと「凛とした紫」を造っている蔵元。ワイン酵母に特徴があった「凛とした紫」のように、この焼酎も麹に赤米を使うことで他のどこにもない焼酎を志向していることが窺われる。

不思議な芋焼酎だ。一般的に多くの芋焼酎は米麹で作られているが、赤米麹というのは初めて。どれだけ個性的なのだろうかと興味深く口を付ける。

「凛とした紫」のように、まろやかではない。口の奥、喉の手前で引っかかるようなコクというか、野暮ったさというか・・・
縄文古代の米を使ったとする先入観が思わせるのかもしれないが、ラベル裏に書かれてあった「上品でまろやかな焼酎」ではないんじゃないか、という疑問を感じた。そんな洗練されたイメージではなく、もっと素朴な印象を覚えるからだ。

「凛むら」を飲んだときの衝撃にはかなわないが、個性的というキーワードで括れば十分魅力的である。2,000年以上遡る縄文時代の集落で、さつま芋を原料にした焼酎が造られていたはずはない。そんな事実をわかっていても、なんとなくロマンを感じてしまう焼酎でもある。

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