出雲大社を出発して、R431を東進する。30分くらいで松江に着くだろうと思っていたけど、しばらく田園地帯をのんびり走ることになった。
そして右手に宍道湖が現れた。対岸が見えないくらいのデカさと、西に傾きかけた日差しが反射した湖面の美しさに驚く。シジミ汁食べたいなぁ、なんて思っていると、ビルが建ち並ぶ街並みが見えてきた。おそらく松江だろう。
境港でキャンプすることを決めていた僕は、出雲からの移動に思ったより時間が掛かったこともあり、かなり先を急いでいた。松江到着時で午後5時前。早くキャンプ場に着かないと、真っ暗闇で設営しなくちゃならなくなる。
松江市街に入ると、当座の目的地「境港」とともに「松江城」の標識も見えてくる。時間は切迫していたけど、城好きの僕としては「写真だけでも撮りたい」という気持ちが沸々と湧き上がってきた。こうなったら行くしかないでしょう!
さてどこにバイクを停めようか?正面の駐車場では車が列をなしていて、どうにも隙がない。ぐるっと一周していくが、小泉八雲記念館などが建ち並ぶ周辺も停められそうにない。更に細い道に入り、いよいよダメかなと思ったところ、「亀田橋」というお堀にかかる小さな橋の脇に自転車が停めてあるじゃないですか。ここならいけそうだ。
城内に入ると梅林が広がり、天守閣に続く道を急ぐ。黒いライダージャケットをまとった男がお城を駆け上がる絵は、恐らく奇異に映ったであろう。でも気にしないもんね。
荒く積まれた石垣が美しい。夏草が石と石の間から控えめに覗き、400年の歴史を否が応でも実感させられる。石段を上ると本丸に辿り着く。
初夏の薄い青空に黒白のモノトーン、どっしりした5層の天守閣が佇立している。決して派手さはないが、質実剛健という言葉がぴったりと当てはまる。400年もの時代の変遷が嘘のように、この場所だけ時間が止まっているのではないか、という錯覚すら覚えた。天守閣に登ってみたかったものの、時間の関係でデジカメにその姿を納めるに留める。
現実の時間に回帰しなければならない。これから刻一刻と落ちていく太陽との競争が待っているのだ。名残り惜しいが、僕はF650GSが待つ亀田橋に向かって、下りの石段を駆け降りた。
そして右手に宍道湖が現れた。対岸が見えないくらいのデカさと、西に傾きかけた日差しが反射した湖面の美しさに驚く。シジミ汁食べたいなぁ、なんて思っていると、ビルが建ち並ぶ街並みが見えてきた。おそらく松江だろう。
境港でキャンプすることを決めていた僕は、出雲からの移動に思ったより時間が掛かったこともあり、かなり先を急いでいた。松江到着時で午後5時前。早くキャンプ場に着かないと、真っ暗闇で設営しなくちゃならなくなる。
松江市街に入ると、当座の目的地「境港」とともに「松江城」の標識も見えてくる。時間は切迫していたけど、城好きの僕としては「写真だけでも撮りたい」という気持ちが沸々と湧き上がってきた。こうなったら行くしかないでしょう!
さてどこにバイクを停めようか?正面の駐車場では車が列をなしていて、どうにも隙がない。ぐるっと一周していくが、小泉八雲記念館などが建ち並ぶ周辺も停められそうにない。更に細い道に入り、いよいよダメかなと思ったところ、「亀田橋」というお堀にかかる小さな橋の脇に自転車が停めてあるじゃないですか。ここならいけそうだ。
城内に入ると梅林が広がり、天守閣に続く道を急ぐ。黒いライダージャケットをまとった男がお城を駆け上がる絵は、恐らく奇異に映ったであろう。でも気にしないもんね。
荒く積まれた石垣が美しい。夏草が石と石の間から控えめに覗き、400年の歴史を否が応でも実感させられる。石段を上ると本丸に辿り着く。
初夏の薄い青空に黒白のモノトーン、どっしりした5層の天守閣が佇立している。決して派手さはないが、質実剛健という言葉がぴったりと当てはまる。400年もの時代の変遷が嘘のように、この場所だけ時間が止まっているのではないか、という錯覚すら覚えた。天守閣に登ってみたかったものの、時間の関係でデジカメにその姿を納めるに留める。
現実の時間に回帰しなければならない。これから刻一刻と落ちていく太陽との競争が待っているのだ。名残り惜しいが、僕はF650GSが待つ亀田橋に向かって、下りの石段を駆け降りた。
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