元老院

2009年5月21日 焼酎
「魔王」で有名な白玉醸造、「元老院」という焼酎も造っている。お店の人曰く、「樫樽の香りが強くてお湯割りで飲めないので、鹿児島の人には人気がないんですよ」とのこと。ま、僕はほとんどロックで飲むので関係はない。

「名門の粋 魔王」というキャッチがあるように、「舜泉の司 元老院」とある。舜泉とは、故事でお酒を意味するらしい(裏書に書いてあった)。お酒を司ってるんだから、そりゃマズいわけはないでしょう。ただ魔王の一升瓶を手に入れるためのセット販売の1本であったことは内緒にしておこう。

感動的に美味いわけではないけど、「なるほどね」と納得するだけの強さはある。高千穂で買った「三人の蔵」のような奥深さが、地元鹿児島で手に入るのは悪くない。琥珀色(と言うには少し色が薄いけど)のお酒を強調するためか、焼酎で一般的な黒や緑の瓶ではなく、あえて無色透明の瓶を使っているのも、独特な味わいを引き立たせる。うん、いい焼酎だね。

麦と芋の混和だから、おそらく賛否両論はあるだろう。芋らしい芋焼酎を期待する人にとっては、邪道と非難されるかもしれない。ただ芋の本場鹿児島でも「芋」を突き詰めるだけじゃなくて、こういう味わいの焼酎も造れるんだぞ、という実力を見せつけたような気がして、僕は結構好きです。

そろそろ一升瓶が空きそうだけど、一味違う鹿児島の焼酎として覚えておいて損はないんじゃないでしょうかねぇ。

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