ライダーは岬を目指す
ちょっと前になるけど、本土最南端の佐多岬に行ってきました。風が強かったものの晴天に恵まれ、まさにツーリング日和。垂水、鹿屋、根占と大隅半島をひたすら南下する。

右手に開門岳を眺めながら進む快走路。途中、道の駅で弁当を買い込み、公園で昼食。夏場はさぞかし美しい海水浴場であろうそこには、僕と同じようにお弁当を食べている家族連れ(じいちゃん、ばあちゃんも含めて、家族総出と言ってもいい)もいて、気さくに声を掛けられる。こういう交流もやっぱり嬉しい。

僕が着いた時にはバイクは2,3台だったが、弁当を食べ終えて戻ってみると、マスツーリングご一行様で駐車場は埋まっていた。当然、彼らも佐多岬が目的地であろう。青森の大間に行った時も、四国の室戸岬に行った時もそうだ。僕のイメージの中には「岬にはバイク」、そんな構図がある。

しかし、なんでライダーは岬が好きなんだろう?そんな疑問を抱きながら、そんな中の一人である僕はヘルメットの内側で考えた。

・「走る」という行為の目的化、すなわち走る理由が欲しいから。特に最北端や最南端の岬などは、「遠くまで走った」証明となるため。
・海辺の道であり、絶景が楽しめる可能性が高い。その景色を眺めながら快適に走ることができるため。
・「岬」という単語が断崖絶壁や吹きさすぶ風を想像させ、常に孤独なライダーの共感を得やすいため。

・・・・・・

ま、どうでもいいか。とにかく、風を受けて走る一瞬が楽しけりゃ。白い波濤が巨岩に弾けていくのを佐多岬のてっぺんで眺めながら、そんな理屈じゃない、バイク乗りにとって当たり前の事実を再認識した。


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