奈良に向かうフェリーの中で綴った徒然。かなりお酒も飲んでたけど、その時に書いたメモ原文ママ。

時はちょうど平城京遷都1300年の節目の年。
奈良を訪れるのには絶好のタイミングだと思った。
あともうひとつ目的がある。
贖罪のためだ。
今のこの状況を作り上げたのは自らの欲望の赴くままにたどり着いた結末であり、その結果を覆すためには、何か祈りが必要なのではないか。
自分を見つめ直し、罪を詫び、神仏に問いかけてみる必要を感じたのだ。
仏像は僕に何も語りかけてくれないかもしれない。
あるいは雄弁に悟りのヒントを与えてくれるかもしれない。
ただそれは写真ではわからない、本物だけが持つ迫力、オーラといったリアルしか語り得ないものだと思う。
明日以降、僕は何百体もの仏像を見るだろう。
その中で自分に語りかける声が聞けるように耳を澄ましていよう。
救いは得られないかもしれない。
それでも、あがいてあがいて僕は大切なものを見つけ、守れる人間になりたいと思う。
この旅が、そんな自分のターニングポイントになればいいなと思う。

読み返すと、その時の高揚感にちょっと照れくささを感じるけど、おそらく正直な気持ちだったと思う。

太平洋で小刻みに揺れる「さんふらわあ」のツーリストベッドにて。

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